1968年ウィンブルドン選手権

1968年ウィンブルドン選手権の概要

1968年に開催されたウィンブルドン選手権は、イギリス・ロンドンのオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブで、6月24日から7月6日までの間行われました。この大会はプロテニス選手の参加を認める「オープン化制度」に基づいて開催された最初のウィンブルドン選手権であり、テニスの歴史において特別な意味を持ちます。

大会の形式と選手構成

男子シングルスは128名が参加し、7回戦制で争われました。シード選手として選ばれたのは16名です。女子シングルスは96名が競い合い、同様に7回戦制で行われましたが、32名の選手が1回戦で不戦勝となる結果となりました。こちらのシード選手は8名で、彼女たちも初戦から登場する者と2回戦から参加する者に分かれました。

シード選手の成績

男子シングルスのシード選手の中で、ロッド・レーバーが優勝を果たし、6年ぶりで3度目の栄冠を手にしました。一方で、彼のライバルであるケン・ローズウォールやアーサー・アッシュは、4回戦や準決勝で姿を消しました。

女子シングルスでは、ビリー・ジーン・キングが3連覇を達成し、1950年のルイーズ・ブラフ以来、ウィンブルドンでの女子シングルス3連覇は記録に値するものでした。他のシード選手としては、ジュディ・テガートやナンシー・リッチーが好成績を収めました。

ダブルス競技

男子ダブルスでは、ロイ・エマーソンとロッド・レーバーのペアが注目を集め、女子ダブルスではビリー・ジーン・キングとロージー・カザルスが見事な連携を見せました。混合ダブルスにおいても多くの興味深い試合が展開され、特にケン・フレッチャーとマーガレット・スミス・コートのペアが佳境を迎え、観客を魅了しました。

大会の進行

大会の進行は熱気に満ち、男子シングルス準々決勝では、ロッド・レーバーがデニス・ラルストンとの接戦を制し、アーサー・アッシュも見事な逆転劇を演じました。女子シングルスでは、ビリー・ジーン・キングが準々決勝で堅調なプレーを披露し、決勝に進出しました。

決勝戦では、男子シングルスでロッド・レーバーがトニー・ローチを相手に6-3, 6-4, 6-2で勝利し、女子シングルスではビリー・ジーン・キングがジュディ・テガートに9-7, 7-5で勝利しました。両者の勝利は観客を大いに沸かせ、伝説の瞬間として語り継がれます。

おわりに

1968年ウィンブルドン選手権は、プロテニスの新たな時代の幕開けを象徴するイベントでした。名選手たちの素晴らしいパフォーマンスと激しい戦いは、将来の大会に向けて深い影響を与えるものであり、多くのファンにとって忘れられない思い出を作り出しました。

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