1968年グルノーブルオリンピックの日本選手団

1968年グルノーブルオリンピック 日本選手団

1968年2月6日から2月18日にかけて開催されたグルノーブルオリンピック冬季大会には、日本から選手団が派遣されました。この大会は、4年後の札幌オリンピック開催を控えた日本にとって、国際的な舞台での実力を測る重要な機会となりました。

大会概要

派遣人数: 78名（選手62名、役員16名）
主将: 佐藤和男（クロスカントリースキー）
旗手: 金入孝明（アイスホッケー）
結団式: 1月13日（岸記念体育会館）
* 解団式: 2月22日（岸記念体育会館）

日本選手団は、冬季オリンピック史上最大規模となる選手を派遣し、メダル獲得への期待が高まりました。しかし、結果としては入賞者を出すことができず、厳しい現実を突きつけられることとなりました。

競技結果

各競技における日本選手団の成績は以下の通りです。

スキー

アルペンスキー

男子では、丸山寿一が滑降で64位、丸山仁也が59位、福原吉春が54位、野戸恒男が45位という結果でした。回転では気田義也、佐々木富雄、野戸恒男が失格、福原吉春が予選失格となっています。女子では大杖美保子が回転で31位、滑降で34位という結果でした。

クロスカントリースキー

男子では、佐藤常貴雄が15kmで50位、30kmで33位、50kmで29位。佐藤和男は15kmで途中棄権、30kmで45位、50kmで38位。リレーでは奥芝外雄、佐藤和男、佐藤常貴雄、松岡昭義チームが10位に入りました。女子では、加藤富士子が5kmで23位、10kmで32位でした。

スキージャンプ

笠谷幸生が70m級個人で23位、90m級個人で20位。金野昭次が70m級個人で24位、90m級個人で20位。青地清二が90m級個人で26位という結果でした。

ノルディック複合

板垣宏志が10位に入賞したのが最高位でした。

スケート

スピードスケート

男子では、鈴木惠一が500mで8位入賞。女子では、斎藤幸子が500mで途中棄権。

フィギュアスケート

小塚嗣彦が男子シングルで21位、樋口豊が25位。女子シングルでは、大川久美子が8位、山下一美が14位という結果でした。

バイアスロン

男子20km個人では渋谷幹が28位、団体では13位という結果でした。

アイスホッケー

10位という結果に終わりました。

本部役員

団長は西田信一、総務は伊黒正次が務めました。

まとめ

1968年グルノーブルオリンピックは、日本選手団にとって厳しい結果となりました。しかし、この経験は、4年後の札幌オリンピックに向けて、強化策を見直す上で貴重な教訓となりました。また、各選手が国際舞台で得た経験は、その後の日本のスポーツ界に大きな影響を与えました。

この大会での反省を活かし、札幌オリンピックでは悲願の金メダルを獲得することになります。

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