1969年全仏オープン

1969年全仏オープンテニス大会

1969年の全仏オープン（Internationaux de France de Roland-Garros 1969）は、フランス・パリのスタッド・ローラン・ギャロスで行われ、5月26日から6月8日までの期間にわたって開催されました。男子シングルスには128名、女子シングルスには64名が参加し、男子は7回戦、女子は6回戦の形式で進行しました。両部門ともにシード選手が設定されており、男子は16名、女子は8名が選ばれました。なお、いずれのカテゴリーでも1回戦不戦勝はなかったことが特徴です。

大会の概要

男子シングルス

男子シングルスでは、シード選手の中でロッド・レーバーが見事なプレーを披露し、優勝を果たしました。レーバーは、7年ぶりにこのタイトルを手にし、2度目の全仏オープン制覇を達成しました。準優勝はケン・ローズウォール、さらにトニー・ローチとトム・オッカーがベスト4に進出しました。

準々決勝では、レーバーがアンドレス・ヒメノとの接戦を制し、トム・オッカーはジョン・ニューカムに勝利。ローズウォールはフレッド・ストールと対戦し、トニー・ローチがゼリコ・フラヌロビッチを下す形で準決勝へと駒を進めました。準決勝では、レーバーがオッカーを、ローズウォールがローチをそれぞれ下し、決勝へと進出しました。そして、決勝戦ではローズウォールを6-4, 6-3, 6-4で破り、勝利を収めました。

女子シングルス

女子シングルスでは、マーガレット・スミス・コートが5年ぶりの優勝を果たしました。彼女は準決勝でナンシー・リッチーを接戦の末に下し、アン・ヘイドン＝ジョーンズとの決勝戦に進みました。ヘイドン＝ジョーンズも準決勝でレスリー・ターナー・ボウリーに勝利し、決勝戦へ進出しました。決勝の結果は、スミス・コートが6-1, 4-6, 6-3で勝ち、見事に優勝を飾りました。

ダブルスと混合ダブルス

男子ダブルスでは、ジョン・ニューカムとトニー・ローチが優勝。決勝ではロッド・レーバーとロイ・エマーソンとの対戦を4-6, 6-1, 3-6, 6-4, 6-4で勝ち抜きました。女子ダブルスでは、フランソワーズ・デュールとアン・ヘイドン＝ジョーンズがマーガレット・スミス・コートとナンシー・リッチーを相手に、6-0, 4-6, 7-5で優勝を手にしました。また、混合ダブルスでは、マーティー・リーセンとスミス・コートがジャン＝クロード・バークレーとフランソワーズ・デュールを6-3, 6-2で破り、タイトルを獲得しました。

このように、1969年の全仏オープンは、テニスの歴史の中でも多くの名勝負が繰り広げられ、選手たちの卓越した技術と精神力を垣間見ることができた大会となりました。大会の詳細や結果に関しては全仏オープンの公式サイトや国際テニス連盟のページを参照することができます。

もう一度検索