1972年のNFL

1972年のNFLシーズン

1972年のNFLシーズンは、1972年9月17日に開幕し、1973年1月14日に開催された第7回スーパーボウル、そして1月21日のプロボウルをもって閉幕しました。

シーズン概要

このシーズン最大の出来事は、マイアミ・ドルフィンズがレギュラーシーズンを14戦全勝で終え、プレーオフも勝ち抜いてスーパーボウルを制覇した、NFL史上初の「パーフェクトシーズン」達成です。過去には引き分けを含む無敗チームは存在しましたが、全勝でのシーズン制覇は前例がありませんでした。

2007年にはニューイングランド・ペイトリオッツがレギュラーシーズン16戦全勝を達成したものの、スーパーボウルで敗れており、1972年以降、パーフェクトシーズンを達成したチームは現れていません。

ドラフト

1972年のNFLドラフトは、2月1日から2日にかけて開催され、17巡で442名の選手が指名されました。全体1位指名では、ウォルト・パツルスキがバッファロー・ビルズに指名されました。

ルール変更

このシーズンには、いくつかの重要なルール変更が導入されました。主な変更点は以下の通りです。

ハッシュマークの変更: フィールドゴールの難易度を調整するため、ハッシュマークの位置が中央寄りに移動され、ゴールポストと同じ幅になりました。
インバウンズ復帰後のプレイ: 一度アウトオブバウンズに出たレシーバーが、強制的にまたはアクシデントでインバウンズに戻ってパスに触れたり、キャッチした場合、ヤード罰なしでダウンを喪失するように変更されました。
パント・フィールドゴールのタッチバック: パントやフィールドゴールがゴールラインを超えた場合、自動的にタッチバックとされていたルールが変更され、リターンが可能になりました。
オフェンス側の反則: オフェンスチームがスクリメージラインの後ろで反則を犯した場合、スナップされた位置（プレビアススポット）からペナルティが科されるようになりました。
* 勝率計算: それまで、引き分け試合を無視して勝ち数と負け数のみで計算されていた勝率が、引き分けを0.5勝0.5敗として計算されるようになりました（この変更はシーズン後、遡って適用されました）。

日程

各チームは14試合を戦いましたが、対戦相手の編成には複雑な事情がありました。4チーム所属地区と5チーム所属地区が混在していたため、4チーム所属地区のチームは5チーム所属地区のチームと原則2試合ずつ対戦しましたが、4チーム所属地区からは16試合が必要である一方、5チーム所属地区からは15試合しか対戦を組むことができませんでした。このため、各カンファレンスで1試合ずつ不足し、その不足分を埋めるために、他カンファレンスのチーム同士の対戦を1試合増やしました。このシーズンでは、アトランタ・ファルコンズとデンバー・ブロンコスがこの対戦に該当しました。

レギュラーシーズン順位表

（表は省略）

プレイオフ

（トーナメント表は省略）

受賞者

（受賞者一覧は省略）

プロボウル

詳細については「1973年のプロボウル」を参照してください。

脚注

（脚注は省略）

このシーズンは、マイアミ・ドルフィンズのパーフェクトシーズンという歴史的偉業だけでなく、ルール変更や対戦日程など、多くの点で特筆すべきシーズンでした。NFLの歴史において、重要なターニングポイントとなったシーズンと言えるでしょう。

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