1976年のバレーボール

1976年のバレーボール

1976年（昭和51年）は、バレーボール界にとって多くの変革とドラマがあった年でした。新たなプロリーグの発足、国際バレーボール連盟（FIVB）への新規加盟国の増加、そしてモントリオールオリンピックでの熱戦など、国内外で様々な出来事が起こりました。

主要な出来事

新リーグの発足とクラブの創設

ブラジルでは、カンピオナート・ブラジレイロ（現在のスーパーリーガ）が発足し、プロバレーボールリーグの新たな時代が幕を開けました。また、ロシアのベロゴリエ・ベルゴロドもこの年に創設され、後のバレーボール界を牽引するクラブが誕生しました。

FIVB加盟国の増加

アラブ首長国連邦、グアム、ケイマン諸島、スリナム、バーレーン、バングラデシュの6カ国が新たにFIVBに加盟し、国際バレーボール界の裾野がさらに広がりました。

国際大会

モントリオールオリンピック

1976年のハイライトは、モントリオールオリンピックでのバレーボール競技でした。

男子

ポーランドが金メダルを獲得し、ソビエト連邦が銀メダル、キューバが銅メダルを獲得しました。

女子

女子では、日本が金メダルに輝き、ソビエト連邦が銀メダル、韓国が銅メダルを獲得しました。日本女子バレーボールチームの活躍は、多くの人々に感動を与えました。

国内大会

日本

第9回日本リーグ

男子では、新日本製鉄が8勝2敗で優勝し、日本鋼管が同率ながら2位、富士フイルムが3位となりました。MVPには新日本製鉄の中村祐造選手が選ばれました。

女子では、日立が全勝で優勝し、ユニチカ貝塚が2位、三洋電機群馬が3位となりました。MVPには日立の白井貴子選手が選ばれました。

全日本総合選手権

男子6人制では、新日鉄が日本鋼管を破り優勝しました。女子6人制では、日立が久光製薬を下し優勝を果たしました。男子9人制では、日体大が防府クを下し、女子9人制では、久光製薬が葵クラブを破り優勝しました。

第25回全日本都市対抗

男子では、新日鉄堺が優勝、富士フイルムが2位、東レ九鱗会と日本鋼管が3位となりました。女子では、日立が優勝、ユニチカ貝塚が2位、鐘紡と倉紡倉敷が3位となりました。

誕生

1976年には、後にバレーボール界で活躍する多くの選手が誕生しました。以下はその一部です。

1月1日：臺光章、大懸郁久美（現: 成田郁久美）
1月29日：レアンドロ・マリ
1月31日：シモーネ・ロサルバ
2月3日：ステファン・アンティガ
2月5日：江口理代
2月16日：トーマス・サムエルボ
2月20日：山田晃豊
3月1日：バレリオ・ベルミリオ
3月10日：フランツ・グランボルカ
3月18日：アレクセイ・カザコフ、ガブリエル・ガードナー
4月21日：フリスト・ズラタノフ
4月26日：桑田鎮典
5月25日：岡野弘子、山本辰生
6月3日：満永ひとみ
6月21日：森和代
6月26日：オルガ・ポタショーワ
8月5日：中野由紀
8月12日：加藤陽一
8月13日：ロマン・ヤコブレフ
8月28日：浅川敏
8月30日：ビクトル・リベラ
9月17日：谷口雅美
10月6日：ユベール・エノ
10月9日：栗原圭介、徳元幸人
10月29日：白鳥勝浩
12月13日：ダニエル・アラン・ハワード
12月15日：大村加奈子、佐々木みき
12月23日：ジルベルト・ゴドイフィリョ

死去

1976年10月4日には、多田徳雄氏が87歳で逝去されました。多田氏はバレーボール界に多大な貢献をされました。

1976年は、バレーボール界にとって多くの変化と出来事があった一年でした。新しいリーグの発足、国際的な組織の拡大、そしてオリンピックでの熱戦は、バレーボールの歴史に深く刻まれました。また、多くの選手が誕生し、バレーボール界の未来を担う世代が育っていきました。

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