1977年の音楽

1977年の音楽シーン

1977年は音楽の多様性と大胆な変革が見られた年であり、特に日本のポップミュージックはピンク・レディーが圧倒的な存在感を示しました。この年、彼女たちの代表曲である「S・O・S」や「カルメン'77」、「渚のシンドバッド」、「ウォンテッド (指名手配)」は次々とヒットを記録。彼女たちの人気は日本中に広がり、音楽シーンに新たな旋風を巻き起こしました。

年間チャートのトレンド

この年のビルボード年間チャートにおいて、ロッド・スチュワートの「今夜きめよう」、アンディ・ギブの「恋のときめき」、エモーションズの「ベスト・オブ・マイ・ラブ」、バーブラ・ストライサンドの「スター誕生の愛のテーマ」、ホットの「やさしい天使」がベスト5に名を連ねました。これらの楽曲は、当時のリスナーたちに強い印象を与え、多くの愛を受けました。

特筆すべき出来事

7月17日、日比谷野外音楽堂でキャンディーズが突然の解散宣言。その言葉「普通の女の子に戻りたい」は、多くのファンを驚かせました。この解散は、まさに日本の音楽界における一大イベントであり、その後もピンク・レディーの人気が続く中でキャンディーズの影響力を再認識させるものでした。

8月16日、音楽界の大スター、エルヴィス・プレスリーが42歳という若さで亡くなりました。彼の死は世界中の音楽ファンに衝撃を与え、その影響は長い間残りました。

さらに、9月16日にはTレックスのフロントマン、マーク・ボランが29歳でこの世を去り、ロック界における大きな損失をもたらしました。

日本の音楽賞

年末には第19回日本レコード大賞が行われ、沢田研二の「勝手にしやがれ」が大賞を受賞しました。また、最優秀歌唱賞は八代亜紀の「愛の終着駅」に、最優秀新人賞には清水健太郎の「失恋レストラン」が輝きました。

邦楽の年間トップ50では、ピンク・レディーが圧倒的な存在感を示し、トップ10に4曲がランクイン。特に「渚のシンドバッド」は1位に輝きました。

意外な出来事と音楽の多様性

ジャズやクラシックの領域でも、新しい作品が次々と発表されました。クルセイダーズの「Free as the Wind」や、エルヴィス・プレスリーの以後の影響を受けたアーティストたちの活動も目を引きます。このように、多様なジャンルが交錯した年でもありました。

日本国内では、特にサウンドに対するリスナーの感受性が高まったことが、音楽のヒットの背景にあったと言えるでしょう。

このように、1977年の音楽シーンは、アーティストの誕生や活動休止、そして悲劇的な出来事などが絡み合い、記憶に残る鮮やかな一年となりました。

もう一度検索