1977年全米オープン (テニス)

1977年全米オープンテニス選手権

1977年の全米オープンテニス選手権は、8月31日から9月11日にかけてニューヨーク市クイーンズ区のウエストサイド・テニスクラブで開催されました。この大会は、フォレストヒルズにおける最後の全米オープンにして、クレーコートで行われた最後の大会となるものでした。

大会の概要

この大会は、男子と女子のシングルスで行われ、男子シングルスには128名、女子シングルスには96名が参加しました。男子のシード選手は16名で、女子のシード選手は12名でした。特に注目されたのは、女子シングルスにおけるクリス・エバートがこの年で3連覇を果たしたことです。大会では、シード選手のうち何人かが初戦敗退する中で、それぞれの選手が競り合いました。

男子シングルス

男子シングルスでは、ギレルモ・ビラスが見事に初優勝を飾りました。準々決勝では、彼はハロルド・ソロモンを6-2, 7-6, 6-2で下し、対戦相手のコラド・バラツッティに対しても、順調に3セットで勝利しました。決勝戦では、ジミー・コナーズと対戦し、2-6, 6-3, 7-6, 6-0という接戦を制しました。

一方、ジミー・コナーズもまた注目の選手であり、準決勝でコラド・バラツッティを下し、決勝進出を果たしました。コナーズの強いプレースタイルは多くのファンを魅了しましたが、最終的にはビラスの勢いは止まらず、タイトルを奪還されることになります。

女子シングルス

女子シングルスは、クリス・エバートが優勝することで大会を華やかに彩りました。彼女は準決勝でベティ・ストーブに6-3, 7-5で勝利し、決勝に進出しました。決勝戦ではウェンディ・ターンブルを相手に、7-6, 6-2で勝利し、素晴らしいパフォーマンスを見せました。この時、エバートは大会3連覇を達成したことで、その強さを証明しました。

マルチナ・ナブラチロワも好調で、準決勝でターンブルに敗れたものの、準々決勝では印象的なプレーを披露しました。

ダブルス

男子ダブルスでは、ボブ・ヒューイット＆フルー・マクミランがブライアン・ゴットフリート＆ラウル・ラミレスに対し、6-4, 6-0というスコアで勝利しました。また、女子ダブルスでは、マルチナ・ナブラチロワ＆ベティ・ストーブのペアがレネ・リチャーズ＆ベティ・アン・スチュアートを6-1, 7-6で下しました。

混合ダブルスでは、フルー・マクミランとベティ・ストーブのコンビがビタス・ゲルレイティス＆ビリー・ジーン・キングを相手に、6-2, 3-6, 6-3で勝利しました。

まとめ

1977年の全米オープンは、選手たちの情熱と技術が光り、観客にとっても記憶に残る大会となりました。この年の大会は特に、クリス・エバートとギレルモ・ビラスの活躍により、テニス界に名を刻むこととなり、フォレストヒルズにおける歴史的な瞬間となりました。

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