1985年ロナルド・レーガン大統領就任式

ロナルド・レーガンの2回目の就任式

1985年1月20日、ロナルド・レーガンはアメリカ合衆国の第40代大統領としての2期目に就任しました。この日、彼は73歳349日という年齢で就任し、当時としては史上最高齢の大統領となりました。レーガンの就任式はホワイトハウスからテレビ放送され、その翌日にはアメリカ合衆国議会議事堂のロタンダで再度行われました。この就任式は、レーガンと副大統領のジョージ・H・W・ブッシュにとって重要な意味を持つイベントでした。

厳しい天候と就任式の変更

就任日当日の天候は厳しく、午後の気温は7°F（約−14°C）に達し、風の影響で体感温度は−25°F（約−32°C）にもなりました。このため、主催者は当初予定されていた屋外での一般公開の式典を急遽，議事堂ロタンダ内での実施に変更せざるを得ませんでした。式典では、ウォーレン・E・バーガー最高裁判所長官がレーガンの宣誓を執り行い、ブッシュの副大統領宣誓はポッター・スチュワート元最高裁判所陪席判事によって行われました。

式典の中では、著名なオペラ歌手ジェシー・ノーマンがアーロン・コープランド作曲の「アメリカの古い歌」の一部である「ささやかな贈り物」を美しく歌い上げました。冷え込むスタートを余儀なくされましたが、この日が持つ意義は変わらず、多くの人々にとって歴史的な瞬間となりました。

中止されたパレードとその代替

悪天候のために、就任式に付随するパレードは中止となりましたが、その瞬間を楽しみにしていた人々にとっては残念な結果でした。代わりに、キャピタル・センターで予備のイベントが行われました。このイベントはNBC、CBS、ABC、CNNなど多くのメディアによって全国に報じられ、全国の視聴者に届けられました。

さらに、1985年5月27日、戦没将兵追悼記念日に、今回の就任式に参加できなかった50以上の高校のマーチングバンドのうち20のバンドが、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのエプコット・センターで「大統領就任バンド・パレード」に参加しました。このイベントでは、大統領自身による演説も行われ、レーガン大統領は国民に向けて力強いメッセージを発信しました。

就任式委員会と今後の影響

ロナルド・レーガンの就任式に関しては、ウィテカー・チェンバースの息子である元UPI特派員のジョン・チェンバースが、今回と次回のビル・クリントン大統領の就任式で、就任式典合同委員会のエグゼクティブ・ディレクターを務めました。このように、就任式は未来の大統領の儀典にも影響を与える重要なイベントとして位置づけられています。

まとめ

1985年のロナルド・レーガンの2回目の就任式は、厳しい天候が影響し、屋外でのパレードが中止となりましたが、それにも関わらず多くの人々がこの日の意義を認識し、国民に向けて力強いメッセージが発せられました。記念すべきこのイベントは、アメリカの政治史に深く刻まれています。

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