1996年のメジャーリーグベースボール

1996年のメジャーリーグベースボール

1996年のメジャーリーグベースボール（MLB）は、1996年3月31日に開幕し、10月26日に全日程を終えました。アメリカンリーグはニューヨーク・ヤンキース、ナショナルリーグはアトランタ・ブレーブスがそれぞれ優勝し、ワールドシリーズではニューヨーク・ヤンキースがアトランタ・ブレーブスを4勝2敗で下し、チャンピオンに輝きました。

シーズンの主な出来事

開幕戦での悲劇: 4月1日、シンシナティ・レッズ対モントリオール・エクスポズの開幕戦で、球審を務めていたジョン・マクシェリーが1回表の攻撃中に心臓発作で倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。この悲劇は、シーズン開幕直後の球界に大きな衝撃を与えました。
ライターのノーヒットノーラン: 5月11日、フロリダ・マーリンズのアル・ライターがコロラド・ロッキーズ戦で、球団史上初となるノーヒットノーランを達成しました。9回を投げ抜き、見事なピッチングでチームを勝利に導きました。
オジー・スミスの引退: 6月19日、セントルイス・カージナルスの名遊撃手、オジー・スミスが今シーズン限りでの引退を表明しました。華麗な守備と走塁でファンを魅了したスミスの引退は、多くの野球ファンにとって感慨深いものでした。
モリターの3000本安打達成: 9月16日、ポール・モリターが、史上21人目となる通算3000安打を達成しました。長年の努力が実を結んだ瞬間であり、球場全体が祝福に包まれました。
野茂英雄のノーヒットノーラン: 9月17日、ロサンゼルス・ドジャースの野茂英雄がクアーズ・フィールドでの対コロラド・ロッキーズ戦に先発し、ノーヒットノーランを達成しました。日本人選手としては初の快挙であり、日米の野球ファンを熱狂させました。トルネード投法から繰り出される独特の投球フォームと、鋭いフォークボールは、相手打者を全く寄せ付けませんでした。
ジーターが新人王: 11月4日、全米野球記者協会は記者投票で、メジャーリーグのアメリカンリーグの新人王にニューヨーク・ヤンキースのデレク・ジーターを選出しました。ジーターは、この年、遊撃手としてチームに大きく貢献し、将来を嘱望される若手選手として注目を集めました。

1996年の主な記録

オールスターゲーム: アメリカンリーグ 0 - 6 ナショナルリーグ、MVP：マイク・ピアッツァ (LAD)
ワールドシリーズ: ニューヨーク・ヤンキース 4 - 2 アトランタ・ブレーブス、MVP：ジョン・ウェッテランド (NYY)

1996年は、数々の記録が生まれたシーズンであり、記憶に残る一年となりました。

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