2時のチャイハネ

『2時のチャイハネ』概要

『2時のチャイハネ』（にじのちゃいはね）は、東北放送（TBCテレビ）で2005年4月4日から2006年3月17日まで、平日午後の2時台に放送されていた宮城県向けのローカル情報バラエティ番組です。放送時間は月曜日から金曜日の午後2時から午後2時54分までの54分間でした。

放送開始の背景

この番組が始まった背景には、キー局であるTBSテレビが2005年4月に行った平日午前の番組編成の大幅な変更があります。当時、東北放送で正午台に放送されていた情報番組『ジャスト』が終了し、その後継の時間帯でTBSがドラマ再放送などを中心とした編成に変更しました。これを受けて、東北放送ではそれまで木曜日19時枠で放送していたローカルバラエティ番組枠を平日午後の2時台に移設することを決定。その新たな枠でスタートしたのが『2時のチャイハネ』です。54分という放送時間の中に、宮城県内の様々な情報が凝縮されていました。ちなみに番組名の「チャイハネ」は、トルコ語で「喫茶店」を意味しています。

番組内容の特徴

『2時のチャイハネ』の大きな特徴の一つは、この時間帯の番組としては珍しく、スポーツの話題を積極的に扱っていたことです。特に仙台に本拠地を置くプロスポーツチームに焦点を当て、東北楽天ゴールデンイーグルスやベガルタ仙台に関する情報が多く伝えられました。プロ野球シーズン中には、フルキャストスタジアム宮城で行われる東北楽天ゴールデンイーグルスの試合の一部を生中継し、選手やコーチへのインタビューも実施しました。

放送終了

番組はわずか1年間でその歴史に幕を閉じました。2006年4月より、TBSが新たに制作する情報番組『2時ピタッ!』を東北放送でもネット放送することになったため、『2時のチャイハネ』は2006年3月17日の放送をもって終了となりました。

主な出演者

番組を進行するメインキャスター（MC）は、以下のメンバーが務めました。

わたべみさこ
佐々木淳吾
きぬ

その他、様々なコーナーを担当する出演者やリポーターとして、安藤智夏、荻原明香、佐藤明子、さとう千日、鈴木ひろし、千葉マサト、安東理紗らが出演しました。また、スポーツ関連のコーナーでは、ベガルタ仙台担当として大井健郎、守屋周、山本義幸、東北楽天ゴールデンイーグルス担当として松尾武、そしてスポーツ全般を担当する三橋泰介が登場しました。

主なコーナー

日替わりコーナーを中心に、様々な企画が放送されました。途中には河北新報ニュースが挿入されました。

今日の一番ダシ!
チャイハネのススメ
日替わりコーナー
ザ・ニュースペーパーの週刊記者会見（不定期）＆スーパーベガルタ（月曜）
昼下がりのスウィーツ＆中継コーナー（火曜）
対決!ワタナベ道場＆中継コーナー（水曜）
チャイハネのススメ＆ホストJの熱唱女塾（木曜）
バイセップスパン高橋のみんなでPump Up＆バーチャル大胆予想 今夜の楽天!・チャイスポ!（金曜）
タロット占い
みやぎほのぼの散歩
きぬの屋上天気
* 今夜の兄ちゃいな

興味深いエピソード

番組放送中にはいくつかの印象的な出来事がありました。

2005年の夏頃からは、東北楽天ゴールデンイーグルスの試合中継が行われる際、担当の松尾アナウンサーと球団非公認マスコットのMr.カラスコとのコミカルなやり取りが定番となりました。Mr.カラスコが中継の最後に松尾アナを邪魔したことがきっかけで、ついにはTBCテレビが放送する楽天戦の試合告知CMで両者が共演するに至りました。

また、MCのわたべみさこも楽天対阪神タイガースや広島東洋カープ戦の放送告知に出演した際、「バースは出ないの？」「衣笠はいないの？」といった往年の名選手に関するユーモラスなコメントを連発していました。

政治風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」による「週刊記者会見」コーナーも人気でした。メンバーの松下アキラ氏が当時の小泉首相に扮し、世界や宮城県のニュースを独特の視点で風刺する内容でしたが、2005年夏の総選挙期間中は一時休止となりました。選挙後に与党が勝利した直後、松下氏が小泉首相姿で登場した際には、視聴者から復帰を喜ぶ多くのメッセージが寄せられたそうです。

2005年8月16日に発生した宮城地震の当日には、JNN報道特別番組が編成されたため、本番組は放送休止となりました。

番組内のコーナータイトルであった「スーパーベガルタ」は、『2時のチャイハネ』終了後も、同じ東北放送の朝の情報番組『ウォッチン!みやぎ』内のスポーツニュースコーナーで、ベガルタ仙台の情報を扱う際のタイトルとして引き継がれ、使用されました。

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