2002年の日本の
ラジオ界は、番組編成において新旧の動きが活発に見られたと同時に、地域に根ざしたコミュニティFM局の開局が全国各地で多数確認された年でした。
新規開始番組
この年には、様々なジャンルで新しい
ラジオ番組が登場しました。
特に、
2002年4月には多くの新番組が放送を開始しています。
NHKラジオ第1放送
4月6日 - 『土曜いきいき倶楽部』
4月7日 - 『家族で選ぶ思い出の歌』
NHKラジオ第2放送
NHK
ラジオ第2放送では、語学番組のラインナップが一新されました。
4月1日 - 『新基礎英語1』
4月1日 - 『新基礎英語2』
4月1日 - 『新基礎英語3』
4月1日 - 『英語リスニング入門』
4月1日 - 『英会話レッツスピーク』
4月1日 - 『スペイン語ニュース』
4月1日 - 『ビジネス英会話』
NHK-FM
4月1日 - 『
ミュージックプラザ』
KBS京都
4月4日 - 『
キョートリアル!コンニチ的チュートリアル』
また、年の後半となる
2002年10月にも、全国ネットの注目番組がスタートしています。
JFNC
10月1日 - 『
やまだひさしのラジアンリミテッドDX』
終了番組
一方で、長年リスナーに親しまれてきた番組が、
2002年のうちにその歴史に幕を下ろしました。
西日本放送
3月31日 - 『君の出番だ!』
TBSラジオ
終了日不明 - 『
ミュージックキャラバン』
KBS京都
12月29日 - 『
全国歌謡ベストテン』
これらの番組の終了は、リスナーに惜しまれつつも、
ラジオ界の世代交代の一端を示す出来事でした。
コミュニティFM局の開局
2002年の日本の
ラジオ界における特筆すべき動向として、全国各地で地域に密着したコミュニティFM局が多数開局したことが挙げられます。この年に新たに誕生したコミュニティFM局は以下の通りです。
1月21日 -
FM21(沖縄県浦添市)
2月17日 - 今治コミュニティ放送(FMラヂオバリバリ)(愛媛県今治市)
7月7日 -
シティエフエムぎふ(FMわっち)(岐阜県岐阜市)
7月8日 -
エフエム那覇(沖縄県那覇市)
7月14日 - エフエムきらら(山口県宇部市)
7月20日 -
エフエムみやこ(沖縄県宮古島市)
9月29日 -
エフエムひこねコミュニティ放送(滋賀県彦根市)
10月20日 -
横浜コミュニティ放送(FM salus(エフエムサルース))(神奈川県横浜市)
10月21日 -
やまがたシティエフエム(山形県山形市)
これらの開局は、地域情報の提供や住民交流の促進といったコミュニティFMの役割が、全国的に重要視されるようになった傾向を示しています。なお、この年に開局した「
やまがたシティエフエム」は、後に2016年7月22日に放送を終了しています。
2002年は、このように番組の新陳代謝と地域メディアの広がりが同時に進行した、日本の
ラジオ界にとって変化に富んだ一年であったと言えるでしょう。