シティエフエムぎふ

株式会社シティエフエムぎふ（FMわっち）について

株式会社シティエフエムぎふは、岐阜県岐阜市の一部地域を放送対象地域とする特定地上基幹放送事業者です。「FMわっち（FM WATCH）」の愛称で、地域密着型のコミュニティ放送を行っています。

概要

2002年（平成14年）に開局した岐阜市初の民間FM放送局で、「Gifu City FM Radio Stations 市民のラジオ 78.5MHz」をコンセプトに掲げています。

代表取締役社長の村瀬恒治氏がマスメディア集中排除原則における支配関係にあるとされています。本社と演奏所（スタジオ）は、開局当初は岐阜駅アクティブGにありましたが、2012年に神田町、2022年には本荘西へと移転しました。大垣市にはサテライトスタジオ「OKBスタジオ」があり、かつては瑞穂市にも「さくらスタジオ」が存在しましたが、2019年に廃止されました。

送信所は上加納町の上加納山タワーに位置し、20Wの空中線電力で岐阜市、羽島市、羽島郡、安八郡、揖斐郡、本巣郡の一部を放送区域としています。サービスエリアの人口は100万人を超え、岐阜県人口の約50%をカバーするとされています。また、JCBAインターネットサイマルラジオを通じてインターネット配信も行っていますが、実際の可聴範囲はこれより狭いのが現状です。

岐阜県や岐阜市、瑞穂市とは災害時の緊急放送に関する協定を締結しており、緊急時には割込み放送が可能です。現在、岐阜市のみとなっています。さらに、独自のLINEアカウントを通じて緊急情報を発信する体制も構築しています。

沿革

• - 2002年（平成14年）

- 5月8日：放送局の予備免許を取得。
- 5月9日：株式会社岐阜シティエフエムを設立。
- 6月25日：放送局の免許を取得。
- 7月7日：開局し、岐阜県と「放送協定」を締結。

• - 2007年（平成19年）9月1日：瑞穂市と「災害等における緊急放送に関する協定」を締結。
• - 2009年（平成21年）4月26日：岐阜市と「災害時等における緊急放送に関する確認書」を締結。
• - 2012年（平成24年）7月2日：本社・スタジオを神田町に移転。
• - 2013年（平成25年）11月1日：JCBAインターネットサイマルラジオによるインターネット配信を開始。
• - 2021年（令和3年）

- 12月10日：本社・スタジオの本荘西への移転を発表。
- 12月28日：本社を本荘西に移転。

• - 2022年（令和4年）

- 1月6日：スタジオを本荘西に移転し、木製のラジオ局として改装。
- 4月：タイムテーブルの発行を休止し、番組ホームページで随時更新。
- 4月2日：道三まつりに協賛し、公開生中継放送を実施。
- 7月7日：開局21周年を迎え、スタジオの写真を公開。

• - 2024年（令和6年）

- 12月23日：演奏所の機材を一新。

• - 2025年(令和7年)

- 1月よりMUSIC BIRD for COMMUNITYの放送が再開。

編成

2020年9月までは原則24時間放送で、自社制作番組以外はスターデジオやMUSIC BIRD for COMMUNITYを放送していました。同年10月からは自社制作番組とネット番組以外の時間に、局が選曲した音楽をノンストップで放送しています。

2022年7月からは、月曜深夜のみ自社制作の音楽番組を放送し、その他の時間は「FMジュークボックス」を放送しています。日曜深夜には放送を休止していましたが、2022年10月より「FMジュークボックス」を放送開始。その後、他局制作のノンストップ音楽番組を「FMジュークボックス」として放送するようになりました。

2024年12月末でHeart FMのネットを終了し、2025年1月からはMUSIC BIRD for COMMUNITYの放送を再開しました。

岐阜県内で3番目に、岐阜新聞と中日新聞の両方からニュース配信を受けています。

タイムテーブル

現在、番組表（タイムテーブル）は公式ウェブサイト等で確認できます。

過去の自主制作番組

2000年代から2020年代にかけて、様々な自主制作番組を放送してきました。

防災ラジオ

岐阜市は2013年より、災害時の情報伝達を目的に、自治会関係者や民生委員に防災ラジオを無償貸与しています。このラジオはFMわっちを含む複数のFM・AM放送局を受信でき、岐阜市の緊急割込放送を受信すると自動で起動します。試験放送は毎月定期的に実施されています。

2014年以降、エフエム岐阜対応機種や受信できる放送局を増やした新型機種が登場しています。

外部リンク

• - 公式X（旧Twitter）: @fm_watch

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