2004年マレーシアグランプリ

2004年のF1世界選手権第2戦、マレーシアグランプリが、3月21日にセパン・インターナショナル・サーキットを舞台に開催されました。このレースは、後にチャンピオンシップを制することになるミハエル・シューマッハ（フェラーリ）の圧倒的な強さが印象的な一戦となりました。

シューマッハは、予選でポールポジションを獲得すると、決勝レースでもその速さを発揮。スタートからトップを快走し、終始レースをコントロールしました。56周のレースのうち、実に51周もの間トップを走行。ライバルたちを寄せ付けず、見事なポール・トゥ・ウィンを達成しました。2位には、終始シューマッハに食らいついたファン・パブロ・モントーヤ（ウィリアムズ）が入り、3位には、このレースでF1初表彰台を獲得したジェンソン・バトン（B・A・R）が入り、表彰台を飾りました。

モントーヤは、シューマッハに次ぐ速さを見せ、レース中盤では一時トップに立つ場面もありましたが、シューマッハのペースには及ばず、2位でフィニッシュ。それでもシューマッハに迫る走りで観客を魅了しました。一方、バトンは、安定した走りで着実に順位を上げていき、F1キャリア初となる表彰台を獲得。チームメイトの佐藤琢磨も健闘し、ポイント獲得圏内に食い込むなど、B・A・Rホンダにとっても大きな収穫となったレースでした。

このレースでは、シューマッハが51ラップをトップで走行し、モントーヤが10ラップ、バリチェロが3ラップトップを走行しました。シューマッハの予選でのポールポジションタイムは1分33秒074、モントーヤのファステストラップは1分34秒223でした。

レースの結果、ドライバーズランキングでは、シューマッハが首位に立ち、モントーヤが2位、バトンが3位につけるなど、順位が大きく入れ替わりました。コンストラクターズランキングでも、フェラーリが首位を独走する展開となりました。

2004年マレーシアグランプリは、シューマッハの圧倒的な強さ、モントーヤの粘り強い走り、そしてバトンの躍進と、様々なドラマが詰まった忘れられないレースとなりました。このレースを機に、シューマッハはチャンピオンシップ争いを優位に進め、最終的に世界チャンピオンに輝きました。バトンにとっても、このマレーシアでの表彰台が、彼の輝かしいF1キャリアの始まりを象徴する出来事となりました。

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