2004年全米オープン (テニス)

2004年の全米オープンは、8月30日から9月12日にかけて、アメリカ・ニューヨークのUSTAナショナル・テニスセンターで開催されました。この大会では、数々の記録が生まれ、記憶に残る試合が繰り広げられました。

シニアの部

男子シングルス

ロジャー・フェデラーがレイトン・ヒューイットを6–0, 7–6(3), 6–0で破り、優勝を飾りました。フェデラーはこの勝利で、2004年の全豪オープン、ウィンブルドンに続く年間3冠を達成。これは、1988年のマッツ・ビランデル以来、16年ぶりの快挙となりました。当時のビランデルは、全豪、全仏、全米を制覇しています。

女子シングルス

スベトラーナ・クズネツォワがエレーナ・デメンチェワを6-3, 7-5で下し、見事初優勝を果たしました。全仏オープンに続き、今大会も「ロシア人同士の決勝」となり、ロシア女子テニス界の隆盛を印象付けました。2004年の4大大会女子シングルスは、全仏優勝のアナスタシア・ミスキナ、ウィンブルドン優勝のマリア・シャラポワに続き、3大会連続でロシア人選手が優勝するという記録的な結果となりました。

男子ダブルス

マーク・ノールズとダニエル・ネスターのペアが、リーンダー・パエスとデビッド・リクルのペアを6–3, 6–3で破り優勝。

女子ダブルス

ビルヒニア・ルアノ・パスクアルとパオラ・スアレスのペアが、スベトラーナ・クズネツォワとエレーナ・リホフツェワのペアを6–4, 7–5で下し優勝。

混合ダブルス

ボブ・ブライアンとベラ・ズボナレワのペアが、トッド・ウッドブリッジとアリシア・モリクのペアを6–3, 6–4で破り優勝。

ジュニアの部

男子シングルス

アンディ・マレーがセルジー・スタホフスキーを6–4, 6–2で破り優勝。

女子シングルス

ミハエラ・クライチェクがジェシカ・カークランドを6–1, 6–1で破り優勝。

男子ダブルス

ブレンダン・エバンズとScott Oudsemaのペアが、アンドレアス・ベックとSebastian Rieschickのペアを4–6, 6–1, 6–2で破り優勝。

女子ダブルス

マリナ・エラコビッチとミハエラ・クライチェクのペアが、Mădălina Gojneaとモニカ・ニクレスクのペアを7–6(4), 6–0で破り優勝。


この2004年全米オープンは、フェデラーの圧倒的な強さ、ロシア女子テニス界の躍進、そして次世代を担うジュニア選手の台頭など、多くの注目点があった大会として、テニス史に刻まれています。


国際テニス連盟トーナメントリンク（男子、女子、ジュニア）
BBCスポーツ（英語）

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