エレーナ・リホフツェワ

エレーナ・リホフツェワ（Elena Likhovtseva, ロシア語: Еле́на Алекса́ндровна Ли́ховцева, 1975年9月8日 - ）は、カザフスタン出身の元女子プロテニス選手です。右利きで、両手打ちのバックハンド・ストロークを特徴としていました。

プロとしてのキャリア

1992年にプロに転向し、1993年の全米オープンでグランドスラムデビューを果たしました。シングルスでは、2005年の全仏オープンで初の準決勝に進出。マリー・ピエルスに敗れはしたものの、29歳にして初の快挙でした。また、1994年ウィンブルドンから2007年全米オープンまで、グランドスラム女子シングルスに54大会連続出場という記録を打ち立てました。

リホフツェワはダブルスのスペシャリストとして知られ、WTAツアーで通算27勝を挙げました。杉山愛選手とのペアでは、1997年から1999年にかけて6つのタイトルを獲得。2000年の全米オープンでは、カーラ・ブラックとのペアでグランドスラム初の女子ダブルス決勝に進出しましたが、杉山/アラール＝デキュジス組に敗れて準優勝となりました。

2004年には、スベトラーナ・クズネツォワとのペアで、ウィンブルドンを除く3つのグランドスラムで女子ダブルス決勝に進出しましたが、いずれもビルヒニア・ルアノ・パスクアル/パオラ・スアレス組に敗れ、準優勝に終わりました。

混合ダブルスでは、2002年ウィンブルドンでマヘシュ・ブパシと、2007年全豪オープンでダニエル・ネスターとペアを組み、2度のグランドスラム優勝を果たしました。

2008年全米オープン女子ダブルス2回戦が、最後の公式戦出場となりました。

オリンピックには、1996年アトランタ、2000年シドニー、2004年アテネの3大会にロシア代表として出場しています。

主な戦績

WTAツアー シングルス：3勝
WTAツアー ダブルス：27勝
グランドスラム 混合ダブルス優勝：2回
2002年ウィンブルドン（パートナー：マヘシュ・ブパシ）
* 2007年全豪オープン（パートナー：ダニエル・ネスター）

プレースタイル

ダブルスでの活躍が目立つように、ネットプレーを得意としていました。安定したストロークと、試合の流れを読む力も持ち合わせていました。

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