2005年のSUPER GT

2005年のSUPER GT概要

2005年のSUPER GTは、岡山国際サーキットでの開幕レースに始まり、鈴鹿サーキットでの最終戦を経て締めくくられました。この年は、日本のGTレース界にとって重要な転機となるシーズンであり、全8戦で構成されるシリーズが展開されました。

前年との主な変更点

2005年は、旧全日本GT選手権からの体制が大きく見直された初年度であり、日本自動車連盟（JAF）から国際自動車連盟（FIA）の直轄する国際シリーズへと移行しました。これにより、競技運営やルールが国際基準に上方修正され、参加チームにも多くの影響を与えました。

レーススケジュール

当初、5月に中国の上海での開催が予定されていましたが、現地オーガナイザーとの調整がうまくいかず、結果的に中止となりました。また、12月にはカリフォルニアでのオールスター戦も同様の理由で実現しませんでした。5月から7月の間に開催予定だったスポーツランドSUGOのレースはスケジュールが見直され、シーズン中に行われることとなりました。

GT500クラスの競技状況

ホンダ

ホンダは特別に設計された「NSX Type-R GT」を投入し、高い空力性能を誇るマシンでの競争を目指しましたが、ライバルに対して十分な戦闘力を発揮するには至りませんでした。3Lのターボチャージド（T/C）エンジンから、最終的には3.5Lの自然吸気（NA）エンジンへの回帰を余儀なくされました。

トヨタ

昨年からの変更は少なかったものの、スープラに対して大幅な改良を施しました。特にフレームやリアサスペンションの改良が目立ち、開幕戦では厳しい結果に終わるも、第2戦では富士スピードウェイでの勝利を収め、その後も安定したパフォーマンスを見せ、最終的にドライバーズ・タイトルを獲得しました。

日産

日産は前年型のフェアレディZ Type-Eを継続し、基本的には大きな変更はなかったものの、ライバルの改良に追いつくことができず、徐々に圧迫を受ける結果となりました。しかし、チームズタイトルは獲得しました。

GT300クラスの特徴

GT300クラスでは、アークテックモータースポーツがポルシェ・ボクスターを使用し、R&D SPORTと共同開発のVEMAC RD350Rを参戦させました。また、JLOCはムルシエラゴを300クラスへの参加のために改造し、途中での炎上事件を経て新車投入に切り替えました。A&S RACINGはシボレー・コルベットの独自開発モデルで大会に挑みました。

まとめ

2005年のSUPER GTは、新たな国家基準に移行したことにより、各チームがこれまで以上に技術開発やマシンチューニングに取り組む年となりました。競技のレベルが一層向上し、ファンにとっても非常に魅力的なシーズンへと成長することになりました。

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