R&D SPORT

R&D SPORT：挑戦と革新の軌跡

R&D SPORTは、SUPER GTに参戦する日本のレーシングチームです。株式会社アールアンドデースポーツとして正式に組織され、かつてはレーシングカーコンストラクターである東京R&Dの関連会社でしたが、2008年3月末に資本関係を解消し、独立したチームとして活動を続けています。

レース参戦の歴史

2001年：JGTC GT300クラスへの挑戦

全日本GT選手権（JGTC、現SUPER GT）のGT300クラスに、ポルシェ・911 GT3Rの2台体制で参戦を開始。62号車をエースカーとし、63号車はレイジュンとのジョイント参戦でした。前年の同型車の活躍から性能調整が入り苦戦を強いられましたが、最終戦でポールポジションを獲得しました。

2002年：ヴィーマック・RD320Rの衝撃

引き続きJGTCに2台体制で参戦。62号車はヴィーマック・RD320Rを投入し、第2戦でデビューウィンを飾りました。ホンダ製V6エンジンを搭載したRD320Rは、速さを見せるものの、信頼性に欠ける面もありました。しかし、鈴鹿1000kmでの勝利を挟み、後半戦からは信頼性が向上しました。最終戦では度重なる性能調整により、チャンピオン獲得はなりませんでした。

2003年：GT500クラスへのステップアップ

GT500クラスにステップアップし、新型マシン、ヴィーマック・RD350Rを投入。しかし、ワークスチームとの設備面の差から苦戦を強いられました。ザイテック製V8エンジンもリストリクターによりパワー不足でした。

2004年：開発専念とレイジュンへの協力

専用マシンの開発に専念するため、JGTCへのフル参戦は見送りました。レイジュンがRD320Rで参戦し、そのメンテナンスを担当しました。新たに開発されたヴィーマック・RD408Rは、M-TEC製V8エンジンを搭載し、最終戦にスポット参戦しました。

2005年：RD350RでのGT300参戦

RD350RをGT300に投入し参戦しましたが、アクシデントが重なり、目立った成績を残すことはできませんでした。

2006年：RD408RでのGT300優勝

RD408RでGT300クラスに参戦し、第3戦で優勝。また、ディレクシブの活動中止後、RD320Rを引き継ぎ、ドライバーズタイトル獲得を目指しましたが、シリーズ3位に終わりました。

2007年：新車投入とタイトル争い

RD408Rを開発しながらGT300クラスに参戦。第5戦から新車を投入し、3連続表彰台を獲得するなど、タイトル争いに加わりましたが、最終戦でタイトルを逃し、シリーズ3位となりました。

2008年：苦戦とル・マンへの協力

体制は前年と変わらず参戦しましたが、開幕戦で柴原眞介が負傷し、代役を立てるなど苦戦しました。一方、ル・マン24時間レースに参戦する東海大学チームへの協力も行いました。

2009年：スバル・レガシィ B4への転換

RD408Rからスバル・レガシィ B4に車両を変更し、参戦。デビュー戦ではトラブルに見舞われましたが、その後も開発を進めました。

2010年：FR化とレガシィ初勝利

レガシィをFR化して参戦し、第6戦で初勝利を挙げました。

2011年：2勝を挙げるもタイトルには届かず

前年と同じ体制で参戦し、2勝を挙げましたが、チャンピオン争いには加わることができませんでした。

2012年：スバル・BRZの開発

マシンをスバル・BRZに変更。STIとのジョイント参戦を開始しました。

2013年：BRZ初優勝と山野哲也の勇退

ミシュランタイヤに変更し、第5戦でBRZ初の優勝を飾りました。山野哲也がこの年限りで勇退を発表しました。

2014年：井口卓人の加入と連勝

井口卓人が加入し、第5戦ではポールトゥーウィンを達成しました。

2015年：山内英輝が加入

山内英輝が加入し、タイヤをダンロップへ変更しました。

2016年：鈴鹿1000km優勝とタイトル逃す

鈴鹿1000kmで優勝し、ランキングトップに立ちましたが、最終戦でタイトルを逃しました。

2017年：マシントラブルに苦しむ

マシントラブルが相次ぎ、シリーズランキング9位に終わりました。

2018年：菅生で優勝

第6戦菅生でポールトゥーウィンを達成しました。

2019年：苦戦のシーズン

マシントラブルに悩まされ、シリーズ18位に終わりました。

2020年：タイトル争いと最終戦

最終戦までタイトル争いに加わりましたが、チャンピオン獲得はなりませんでした。

2021年：悲願のシリーズチャンピオン

2代目モデルのスバル・BRZを投入し、シリーズチャンピオンを獲得しました。

2022年：連覇ならず

開幕戦でポールポジションを獲得するも、ピットアウト時にエンジントラブルに見舞われ9位。最終的にチームランキング3位、ドライバーランキング2位で終えました。

2023年-2024年

今後の活躍に期待。

R&D SPORTは、常に新しい技術に挑戦し、革新的なマシン開発を行ってきました。その挑戦の歴史は、SUPER GTの歴史においても重要な一部となっています。

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