2008年のアジアシリーズ

2008年アジアシリーズの概要

2008年11月13日から11月16日の間、東京ドームにおいてプロ野球アジアチャンピオン決定トーナメント、通称「アジアシリーズ」が開催されました。この大会は、アジア地域のプロ野球チームの頂点を決めるものであり、優勝は日本の埼玉西武ライオンズが飾りました。日本チームはこの勝利により、アジアシリーズで4大会連続の制覇を達成しました。

特に注目すべきは、中国から参加したチームが過去の選抜チーム「チャイナスターズ」ではなく、2008年のリーグ優勝チームである天津ライオンズである点です。また、韓国のSKワイバーンズを除く他の参加チームにおいて、ライオンズという共通の名称を持つチームが揃ったことも、アジアシリーズ史上初の出来事でした。この年もアジアの野球熱が一層高まる中での大会となりました。

大会詳細

• - 試合日程: 2008年11月13日 - 11月16日
• - 試合会場: 東京ドーム
• - 主催: 日本野球機構
• - 協力: 中国棒球協会、中華職業棒球大連盟、韓国野球委員会
• - 試合形式: 詳細はアジアシリーズのページを参照
• - 賞金:

- 優勝チーム: 5000万円 (優勝ペナントあり)
- 準優勝チーム: 3000万円
- 第3位・4位チーム: 各1000万円
- 最優秀選手: 100万円

出場チーム

今回のアジアシリーズには以下の4チームが参加しました：
1. 日本: 埼玉西武ライオンズ (2008年日本シリーズ 優勝)
2. 韓国: SKワイバーンズ (2008年韓国シリーズ 優勝)
3. チャイニーズタイペイ: 統一セブンイレブン・ライオンズ (2008年台湾シリーズ 優勝)
4. 中国: 天津ライオンズ (2008年中国野球リーグ 優勝)

試合結果概要

予選リーグ

まず予選リーグでは、埼玉西武ライオンズが接戦を繰り広げ、一時はSKワイバーンズに敗北。しかし、その後天津ライオンズ戦で大会記録となる1試合16得点という圧倒的な勝利を収め、再度2連勝を果たしました。SKワイバーンズは統一セブンイレブン・ライオンズに敗北し、その結果、3チームが2勝1敗に並びましたが、失点率で西武が1位、統一が2位として決勝へと進出しました。

決勝戦

11月16日、埼玉西武ライオンズは統一セブンイレブン・ライオンズとの決勝戦に臨みました。この試合は史上初のデーゲーム形式で行われ、両チームの投手が素晴らしいパフォーマンスを見せました。西武の先発投手涌井秀章は毎回三振を奪入れる奮闘を見せつつも、試合は両チーム無得点のまま進行しました。

試合の流れが変わったのは9回裏。西武の石井義人が四球で出塁し、続く佐藤友亮が左中間に安打を放ちました。その間に石井が一気にホームを突いて、サヨナラ勝ちを収めました。これにより、西武は見事な逆転劇を演じ、日本勢としてのアジアシリーズ4連覇を達成しました。

表彰

大会最優秀選手には西武の佐藤友亮が選ばれ、チームにとっての勝利の立役者となりました。

放送について

この大会は、CS放送のJ SPORTSが全試合を生中継し、実況アナウンサーや解説者が試合を盛り上げました。今年は地上波での中継はなく、国内のファンにとっては少し寂しい状況でしたが、CSでの熱い戦いを楽しむことができました。

アジアシリーズ2008は、アジアの野球界でのチーム間の競争が一層活発化していることを示す大会となり、特に日本球界の強さを印象づける結果となりました。

もう一度検索