2008年のSUPER GT

2008年のSUPER GT概要

2008年のSUPER GTは、3月の鈴鹿サーキットで開幕し、11月の富士スピードウェイで閉幕する全9戦のシリーズです。この年は、前年からの規則変更や新たなマシン、選手たちの活躍が目を引くシーズンとなりました。

シーズンの特徴

レギュレーションの改定

2008年には「特別性能調整」が復活しました。これは、過去のシーズンで見られた単一車種の独走を防ぐ意図で導入され、開幕戦と第2戦の成績に基づいて、各車両に重量加算が行われました。具体的には、例えば第2戦からGT-Rには50kg、レクサス・SC430には40kgの加算が行われました。この調整はレースを重ねるにつれ変更され、GT-Rの重量は最終的に60kg、レクサス・SC430は1,100kgへと見直されました。

GTアソシエイションの法人化

従来の任意団体で運営されていたGTアソシエイションは、2008年4月に法人化され、より体系的な運営が行われることになりました。これに伴い、レース中の接触に関するペナルティの判断基準も変更され、レーシングドライバーの視点から問題の判断が行われるようになりました。

マシンの変遷

GT500クラス

この年、日産自動車はGT-Rに改良を加え、ホイールベースの延長や他の車両との寸法調整を行いました。トヨタ自動車はレクサス・SC430を使用し、ホンダはNSXを引き続き使用しました。特に日産勢は新たに設計された車両を投入し、競争力を高めました。

GT300クラス

GT300クラスでは、ARTAが新たにASL・ガライヤを導入し、aprは映画「カーズ」のキャラクターをモチーフにしたMR-Sに変更しました。さらに、TEAM TAKEUCHIとRACING PROJECT BANDOHはレクサス・IS350での参戦を決定しました。また、CUSCO RACINGはGDB型インプレッサで参戦し続けましたが、最終戦においては新たな変更があるとの発表がなされました。

ドライバーとチームの活躍

この年のトピックスとして、開幕戦でNISMOのGT-Rが素晴らしい走りを見せ、見事な1-2フィニッシュを達成しました。GT300では、ライトニング マックイーン apr MR-Sが優勝し、19歳4ヶ月での最年少優勝記録を達成しました。さらに、GT300クラスではAWDの車両が初優勝を果たすなど、多くのドラマが展開されました。

シーズンの総括

全体を通じて、2008年のSUPER GTは新たな規則や車両の変更に加え、若手ドライバーの台頭が見られたシーズンでした。特に、各レースでの厳しい競争がドライバーたちのスキルを試し、新たな歴史を築く要因ともなりました。シーズンの最後まで目が離せない展開が続き、多くのファンに感動を与えたドラマティックな年となりました。

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