TEAM TAKEUCHI

TEAM TAKEUCHI（チームたけうち）

TEAM TAKEUCHIは、2004年から全日本GT選手権、さらにはSUPER GTに参加しているレーシングチームです。代表を務める竹内浩典氏の指揮のもと、若手ドライバーの育成を重視し、トヨタ自動車との提携を活かしてさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。

若手育成プログラム

2005年からは、トヨタ自動車との連携により「トヨタ若手育成プロジェクトGTクラス」が始動しました。このプロジェクトは、フォーミュラ・トヨタ・レーシングスクール（FTRS）を卒業した優秀な若手ドライバーを育成し、未来のワークスドライバーを目指すことを目的としています。初年度の2005年には平中克幸、次いで2006年には嵯峨宏紀、2008年には井口卓人がこのプログラムを通じて起用されました。

クムホタイヤとの協力

また、2005年からは韓国のタイヤメーカーであるクムホタイヤとの協力も始まり、タイヤ開発を共同で進めています。クムホは、全日本GT選手権でのパフォーマンス向上を目指し、TEAM TAKEUCHIとの連携を強化。2008年までこの協力関係は続き、チームの成績向上に寄与しています。

マシンとメンテナンス

初期は2002年以前にGT500クラスで使用されていたトヨタ・スープラのコンポーネントを基に、トヨタ・セリカを車両として使用しました。メンテナンスは竹内氏が以前より信頼を寄せていたセルモが担当。参加チームが減少する中、2007年にはエンジン供給が途絶え、参戦を見送ることとなりました。2008年からは、レクサス・IS350を車両として使用し、新たに参戦を始めました。

実績

2004年は西澤誠剛選手とともに参加し、予選では竹内選手が良いパフォーマンスを見せましたが、決勝には期待通りの結果が出ず、最終的にはポイントランキング13位となりました。翌2005年には若手ドライバーの平中克幸を起用し、ポイントランキング15位に終わりました。2006年には嵯峨選手を新たに起用し、チーム初のポールポジション獲得と初優勝を達成。これらの成功は、チームワークとタイヤ開発が実を結んだ結果です。

2007年にはエンジン供給がなくなったため、チームは一度活動を停止。2008年から復帰し、竹内氏は他のプロジェクトに参画しつつ、黒澤琢弥選手と井口卓人選手をドライバーに迎えました。2009年には別のチームにサポートを提供し、再び参戦を終了しました。使用していたIS350は、2011年には他チームで再び活躍を見せることになります。

結論

TEAM TAKEUCHIは、数々のチャレンジや変遷を経て、若手ドライバーの育成と技術向上に貢献してきました。彼らの活動は、日本のモータースポーツ界において重要な役割を果たしており、今後の成長が期待されています。

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