RACING PROJECT BANDOH

株式会社レーシングプロジェクトバンドウについて

株式会社レーシングプロジェクトバンドウ（英: RACING PROJECT BANDOH）は、日本の著名なレーシングチームであり、自動車パーツ販売を手がける有限会社坂東商会を運営母体としています。代表であり監督である坂東正敬氏は、創業者である坂東正明氏の後を継ぐ形で、チームを率いています。企業の独特なスタイルから、「爆走坂東組」という異名でも知られています。

創業と活動の概要

1983年に坂東正明が坂東商会を設立し、1990年にはレーシングプロジェクトバンドウが設立されました。会社の理念には「プライベートでワークスチームの前を走りたい」という願望が込められており、ツーリングカーレースを中心に様々なカテゴリで活動を展開しています。特にハコレースと呼ばれる国内のツーリングカーレースでは、入門クラスからトップレベルまで幅広く参戦してきました。

2007年には、坂東氏はSuper GTを運営するGTアソシエイション（GTA）の委員会委員長に就任し、その後初代社長へと就任。これによりチーム運営に集中する必要が生じ、監督職には息子の坂東正敬が就くことになりました。坂東正敬は、監督代行を続けながら、正式に監督としてチームを牽引していくことになります。

全日本GT選手権・SUPER GTでの足跡

全日本GT選手権（現在のSUPER GT）には1997年から参加を開始し、日産・シルビアでGT300クラスに初出場しました。開幕戦での勝利を皮切りに、5戦連続で表彰台に立った後、最終戦SUGOでも優勝。結果として、織戸学・福山英朗のペアがシリーズチャンピオンを獲得しました。

その後も様々な車両で耐久レースに挑戦し、1998年にはトヨタ・セリカを使用してシリーズ2位を獲得。1999年には再び優勝を成し遂げますが、最終的にはシリーズ3位となります。2000年代初頭には様々な車両トラブルや運用課題に直面しますが、シーズン最終戦では再び好成績を上げる場面も見られました。

特に、2008年のシリーズでは、レクサス・IS350を用いての競技が注目されました。ミッドシップエンジン搭載という革新的な仕様が功を奏し、決勝レースでの逆転優勝など、数々のハイライトを生み出しました。2009年には片岡龍也がチームに加わり、見事シリーズチャンピオンに輝くなど、常に熱い戦いを繰り広げています。

2011年にはGT500クラスへ昇格し、レクサス・SC430での参戦を果たしました。さらに2014年には、脇阪寿一と関口雄飛をドライバーとして迎え入れ、全シーズンを通して健闘。2015年にはGT300クラスへも復帰し、双方のクラスで挑戦を続けています。2016年の第7戦タイでのポール・トゥ・ウィンは、SUPER GT500クラスの移籍後初の勝利となりました。

結論

坂東商会から派生したこのレーシングチームは、長年にわたり数々のレースで活躍し続けています。レーシングプロジェクトバンドウの競技者たちの技術や努力が、チームの歴史と共に形成されており、今後の活動にも期待が寄せられています。

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