2012年のオリックス・バファローズ

2012年のオリックス・バファローズ

2012年のオリックス・バファローズは、岡田彰布監督が三年目を迎えたシーズンです。この年は「新・黄金時代」というキャッチフレーズが掲げられ、球団にとって期待が寄せられていましたが、結果的には難しいシーズンとなりました。

開幕前の動向

オフシーズン中、オリックスは大きな補強を行いました。西武からフリーエージェントで許銘傑を、韓国リーグからは李大浩を獲得し、さらに巨人から自由契約となっていた髙橋信二も迎え入れました。このような補強により優勝候補として多くの期待が寄せられました。

シーズン序盤

しかし、開幕戦を前にエースの金子千尋が腰の張りを訴え、先発を回避しました。開幕からの3試合でわずか4得点と打撃陣が沈黙し、9年ぶりに3連敗を喫してしまいます。4月8日の楽天戦でやっと本拠地での初勝利を挙げ、4月12日にはT-岡田がチーム初の本塁打を放つなど、少しずつ明るい兆しが見え始めました。

4月19日にはソフトバンクに連勝し、勝率を5割に戻しました。しかし、チームはその後、得意の交流戦で坂口智隆が怪我で離脱するという痛手を負い、成績は7位に留まりました。5月には李大浩が調子を取り戻し、8本塁打を記録して月間MVPに選出されました。

季節の変わり目

7月に入ると再び李大浩が活躍し、2度目の月間MVPを獲得しました。チームもこの月にようやく勝ち越すことができました。しかし、8月には再びチームが低迷し、7勝15敗という成績に終わりました。9月12日からは球団史上最悪となる12連敗を記録、9月24日には最下位が確定し、岡田監督や高代延博ヘッドコーチの休養が発表されました。

森脇監督代行の指揮

シーズンの残りを森脇浩司監督代行が指揮することになり、10月には無敗の5連勝を達成しました。特に10月7日の西武戦では北川博敏の引退試合が行われ、彼も適時二塁打を放つ活躍を見せました。最終戦のソフトバンク戦では、西勇輝がパ・リーグで12年ぶりとなるノーヒットノーランを達成するなど、意義深いフィナーレを飾りました。

若手選手の台頭

シーズンは最下位に終わったものの、若手選手の台頭が見られた年でもありました。特に川端崇義はドラフト8位入団ながら114安打を記録し、9月には小島脩平が2試合連続で猛打賞を達成。宮﨑祐樹も社会人出身の選手として「初安打が先頭打者初球本塁打」を記録するなど、期待される若手選手たちが多く現れました。

結論

2012年はオリックス・バファローズにとって苦しい一年となりましたが、若手選手が台頭したことや、監督代行が無敗でシーズンを締めくくったことなど、今後に向けた明るい希望も見えました。次のシーズンにどうつなげていくのかが注目される年になるでしょう。

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