2012年のナショナルリーグディビジョンシリーズ

2012年のナショナルリーグディビジョンシリーズ（NLDS）は、メジャーリーグベースボール（MLB）のポストシーズンにおける重要な一戦であり、2012年10月6日から10月12日にかけて開催されました。このシリーズでは、ナショナルリーグの地区優勝チームとワイルドカードチームが、リーグチャンピオンシップシリーズ進出をかけて激突しました。

概要

2012年のNLDSでは、ホームアドバンテージを持つチームが第3戦、第4戦、第5戦を本拠地で開催する方式が採用されました。この変則的な日程は、同年から導入されたワイルドカードプレーオフの影響を受けたもので、レギュラーシーズンの日程が既に決定していたため、移動日を削減し、シリーズを円滑に進行させるための措置でした。また、この変更に伴い、「ディビジョンシリーズでは同じ地区に所属する球団同士が対戦しない」という従来のルールも一時的に廃止されました。

対戦カードは、以下の2つでした。

ナショナルリーグ東地区優勝：ワシントン・ナショナルズ vs ワイルドカードゲーム勝者：セントルイス・カージナルス
ナショナルリーグ中地区優勝：シンシナティ・レッズ vs ナショナルリーグ西地区優勝：サンフランシスコ・ジャイアンツ

結果は、両シリーズともに3勝2敗という接戦となり、セントルイス・カージナルスとサンフランシスコ・ジャイアンツがそれぞれ勝利を収め、リーグチャンピオンシップシリーズへの切符を手にしました。

試合結果

以下に、各試合の結果概要を示します。表中のRは得点、Hは安打、Eは失策を表します。

ナショナルズ vs カージナルス

第1試合 10月7日：ブッシュ・スタジアム (セントルイス)
第2試合 10月8日：ブッシュ・スタジアム (セントルイス)
第3試合 10月10日：ナショナルズ・パーク (ワシントンD.C.)
第4試合 10月11日：ナショナルズ・パーク (ワシントンD.C.)
第5試合 10月12日：ナショナルズ・パーク (ワシントンD.C.)

レッズ vs ジャイアンツ

第1試合 10月6日：AT&Tパーク (サンフランシスコ)
第2試合 10月7日：AT&Tパーク (サンフランシスコ)
第3試合 10月9日：グレート・アメリカン・ボール・パーク (シンシナティ)
第4試合 10月10日：グレート・アメリカン・ボール・パーク (シンシナティ)
第5試合 10月11日：グレート・アメリカン・ボール・パーク (シンシナティ)

これらの試合は、両チームのファンにとって忘れられない激闘となり、その後のリーグチャンピオンシップシリーズ、そしてワールドシリーズへと繋がっていきました。

この年のNLDSは、ワイルドカード制度の導入による影響や、ホームアドバンテージの形式変更など、様々な点で注目を集めました。また、両シリーズともに最終戦までもつれ込む接戦となったことで、野球ファンにとっては見逃せないシリーズとなりました。

WSN vs. STL at Baseball-Reference
CIN vs. SFG at Baseball-Reference

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