2012年ロンドンオリンピックの閉会式

2012年ロンドンオリンピック閉会式：英国音楽の祭典

2012年8月12日、ロンドンのオリンピック・スタジアムで、第30回夏季オリンピックの閉会式が盛大に開催されました。午後9時から翌午前0時11分まで、英国音楽をテーマにした壮大なシンフォニーが繰り広げられました。

概要

総合演出はキム・ギャヴィンが担当し、本番前には非公開リハーサルも行われました。式典は、英国のラッシュアワーをイメージしたオープニングから始まり、数々の名曲が演奏され、感動的なフィナーレを迎えました。

構成

1. Rush Hour
2. God Save the Queen
3. Street Party
4. Waterloo Sunset
5. Parade of Athletes
6. Here Comes the Sun
7. A Symphony of British Music
8. The Road to Rio
9. Embrace
10. Closing of the Games
11. Finale

式典の詳細

オープニング

式典は、大時計ビッグ・ベンのカウントダウン映像と共に幕を開けました。ダミアン・ハーストがデザインしたユニオンジャック型の舞台には、ロンドンのランドマークの模型が設置され、朝のラッシュアワーをイメージしたダンスパフォーマンスが繰り広げられました。ティモシー・スポール演じるウィンストン・チャーチルがビッグ・ベンの上で演説をする演出もありました。

各国選手団の入場とライブパフォーマンス

各国選手団が一斉に入場し、舞台下で見学する中、数多くのアーティストによるライブが行われました。男子マラソンの表彰式やボランティアスタッフへの花束贈呈も行われました。

音楽

音楽監督はデヴィッド・アーノルドが務め、彼自身も出演しました。多くのミュージシャンが生演奏を披露しましたが、一部は録音も使用されました。

日本での放送と批判

日本ではNHK総合が生中継しましたが、英国音楽を前面に出した式典にも関わらず、実況アナウンサーによる楽曲や出演者に関する解説が不足していたため、一部視聴者から批判が寄せられました。

ロンドンからリオへ

オリンピック憲章に従い、ギリシャ国旗掲揚と国歌吹奏、オリンピック旗降納が行われました。ロンドン市長からリオデジャネイロ市長への五輪旗引継ぎセレモニーの後、ブラジルの紹介演技が行われました。セバスチャン・コー五輪組織委会長の挨拶、ロゲIOC会長による閉会宣言で、ロンドンオリンピックは幕を閉じました。

聖火の消灯

開会式で点火された聖火台が元の姿に戻り、赤いフェニックスのオブジェが登場しました。バレリーナのダーシー・バッセルが、火の付いたフェニックスのオブジェに乗ってワイヤーアクションで舞い降り、聖火は徐々に消灯されました。

まとめ

2012年ロンドンオリンピック閉会式は、英国音楽の魅力を世界に発信する、記憶に残るイベントとなりました。華やかな演出、豪華なアーティスト、そして感動的な聖火の消灯は、多くの人々の心に深く刻まれました。

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