2013年ノルディックスキー世界選手権

2013年ノルディックスキー世界選手権

2013年ノルディックスキー世界選手権は、2013年2月20日から3月3日までの12日間、イタリアのヴァル・ディ・フィエンメで開催されました。同地では1991年、2003年に続き3回目の開催となり、クロスカントリースキー12種目、ノルディック複合4種目、スキージャンプ5種目の計21種目で世界のトップアスリートたちが競い合いました。

大会のハイライト

ノルウェーが圧倒的な強さを見せ、金メダル8個を含む計19個のメダルを獲得し、ノルディックスキー王国としての地位を確立しました。クロスカントリースキー女子のマリット・ビョルゲンは、前回大会に続き4個の金メダルと1個の銀メダルを獲得する活躍を見せました。一方、開催国のイタリアはメダル獲得には至りませんでした。

女子スキーアスロンでは、ノルウェー勢が1位から4位までを独占する圧巻のレース展開となりました。ノルディック複合では、フランスのジャゾン・ラミー＝シャプイが金メダル3個、銅メダル1個を獲得しました。また、スキージャンプでは、5種目すべてで異なる国の選手が金メダルを獲得するという珍しい結果となりました。

競技方式の変更

今大会では、いくつかの競技で方式の変更が行われました。

クロスカントリースキー: 従来のパシュートに替わり、スキーアスロンが採用されました。スキーアスロンは、前半のクラシカル走法と後半のフリー走法を連続して行う形式です。
ノルディック複合: ラージヒル団体が4人制から2人制のスプリント形式に変更されました。
スキージャンプ: 男女混合団体（男女2人ずつ）が新たに採用されました。

開催地決定までの経緯

2013年ノルディックスキー世界選手権の開催地には、ファルン（スウェーデン）、ラハティ（フィンランド）、オーベルストドルフ（ドイツ）、ヴァル・ディ・フィエンメ（イタリア）、ザコパネ（ポーランド）の5都市が立候補しました。2008年5月29日に南アフリカのケープタウンで行われた国際スキー連盟総会の投票の結果、ヴァル・ディ・フィエンメが開催地に選出されました。

会場

スキージャンプ、ノルディック複合ジャンプ: プレダッツォ Trampolino Dal Benスキージャンプ競技場（ラージヒルHS134、ノーマルヒルHS106）
クロスカントリースキー、ノルディック複合クロスカントリースキー、閉会式: テーゼロ Lago di Teseroクロスカントリースキースタジアム及び周辺周回コース
開会式、表彰式: カヴァレーゼセレモニー会場
フラワーセレモニー: 各競技会場

参加国

今大会には、以下の57か国が参加しました。

アルジェリア、アルゼンチン、アルメニア、オーストラリア、オーストリア、ベラルーシ、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブラジル、ブルガリア、カナダ、チリ、中国、クロアチア、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、イギリス、ギリシャ、ハンガリー、インド、イラン、アイルランド、アイスランド、イタリア、日本、カザフスタン、キルギス、韓国、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、北マケドニア、モルドバ、モンゴル、ネパール、ニュージーランド、オランダ、ノルウェー、ペルー、ポーランド、ルーマニア、ロシア、スウェーデン、スイス、セルビア、スロバキア、スロベニア、トーゴ、ウクライナ、アメリカ合衆国、ベネズエラ

競技日程と結果

競技日程と結果については、大会公式サイトやFIS（国際スキー連盟）の公式記録をご参照ください。
各種目のエントリー数、完走者数、FIS公式記録へのリンクを以下に示します。

クロスカントリースキー

男子個人スプリント: エントリー136人/完走129人
男子30kmスキーアスロン: エントリー94人/完走72人
男子チームスプリント: エントリー31チーム/完走30チーム
男子15km: エントリー160人/完走148人
男子リレー: エントリー18チーム/完走17チーム
男子50km: エントリー73人/完走58人
女子個人スプリント: エントリー103人/完走101人
女子15kmスキーアスロン: エントリー76人/完走70人
女子チームスプリント: エントリー25チーム/完走25チーム
女子10km: エントリー113人/完走111人
女子4x5kmリレー: エントリー16チーム/完走13チーム
女子30km: エントリー45人/完走37人

ノルディック複合

個人ノーマルヒル: エントリー55人/完走53人
個人ラージヒル: エントリー55人/完走48人

スキージャンプ

女子個人ノーマルヒル: エントリー43人
男女混合団体ノーマルヒル: エントリー10チーム
男子団体ラージヒル: エントリー12チーム

その他

スキージャンプの渡瀬あゆみ選手が代表に選ばれましたが、残念ながら出場機会はありませんでした。

外部リンク

* 大会公式サイト

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