2016年のロードレース世界選手権

2016年FIMロードレース世界選手権

2016年のFIMロードレース世界選手権は、第68回大会として開催されました。このシーズンは、いくつかの重要な変更が加えられ、MotoGP、Moto2、Moto3の各クラスで激しい戦いが繰り広げられました。

MotoGPクラス

カレンダーの変更

2016年シーズン最大の変化は、19年ぶりにオーストリアグランプリがレッドブル・リンクで復活したことでしょう。一方、2008年から開催されていたインディアナポリスグランプリは中止となりました。また、ダッチTTは初めて日曜日に開催されるなど、カレンダーにも変化が見られました。

チームとライダーの変更

チームの動向も大きく変化しました。マルクVDSレーシングは2台体制に拡大した一方、LCRは1台体制に縮小しました。アスパー・レーシングチームはホンダからドゥカティへ、フォワード・レーシングとABモトレーシング、イオダ・レーシングはMotoGPから撤退しました。

ライダーの変更も目立ちました。Moto2チャンピオンのエステベ・ラバトがMotoGPに昇格し、ヨニー・エルナンデスがアスパー・レーシングに移籍、カレル・アブラハムはスーパーバイク世界選手権へ転向しました。ロリス・バズはアヴィンティア・レーシングへ、スコット・レディングはプラマック・レーシングへ移籍し、ジャック・ミラーがマルクVDSに加わりました。ステファン・ブラドルはアプリリアに残留し、サム・ロウズは2017年にMotoGPへステップアップすることとなりました。

レギュレーションの変更

技術レギュレーションにも大きな変更がありました。タイヤサプライヤーがブリヂストンからミシュランに変更され、タイヤサイズも16.5インチから17インチへと変更されました。Moto2、Moto3クラスも同様の変更が行われました。「ファクトリー」と「オープン」クラスの統合、統一された電装パッケージの導入、エンジンの仕様凍結、燃料タンク容量の変更なども行われ、より公平な競争環境が整えられました。

Moto2クラス

チームとライダーの変更

Moto2クラスでは、JiR Moto2が撤退し、ダイナボルト・インタクトGPが2台体制に、イタルトランス・レーシングが1台体制にそれぞれ変更されました。スッターも撤退しましたが、JPMoto マレーシアはスッターマシンを使用し続けました。レオパード・レーシングがMoto2に復帰し、AGPレーシングとイオダレーシング・プロジェクト SRLは撤退しました。

ライダーの変更も活発に行われ、ルイス・サロムはストップ・アンド・ゴー・レーシングチームへ、エドガー・ポンスはパヒナス・アマリリャス HP 40へ移籍しました。ダニー・ケントはレオパード・レーシングへ復帰、フランコ・モルビデリはマルクVDSへ、シモーネ・コルシはスピードアップへ、ジョナス・フォルガーはダイナボルト・インタクトGPへ、サム・ロウズはフェデラルオイル・グレシーニ Moto2へ移籍しました。ザビエル・シメオンはQMMFレーシングチームへ、ミカ・カリオはMoto2を引退しKTMのテストライダーへ、ミゲル・オリベイラはレオパード・レーシングへ、ランディ・クルメナッハはスーパースポーツ世界選手権へ移籍しました。シャビ・ビエルヘはテック3でフル参戦、エフレン・バスケスはJPMoto マレーシアへ、ルカ・マリーニはフォワード・チームへ、イサック・ビニャーレスはテック3へ、アレッサンドロ・トヌッチはタスカレーシング・スクーデリア Moto2へ、ラタパー・ウィライローは出光ホンダ・チームアジアでフル参戦、アズラン・シャーは金融問題により撤退しました。

Moto3クラス

Moto3クラスでは、前シーズンのチャンピオン、ダニー・ケントがMoto2クラスへステップアップしました。チームやライダーの変更も活発に行われ、激しい争いが繰り広げられました。

まとめ

2016年FIMロードレース世界選手権は、カレンダー、レギュレーション、チーム、ライダーの変更など多くの変化があり、非常にエキサイティングなシーズンとなりました。各クラスで新たな戦いが繰り広げられ、多くのドラマが生まれたことは間違いありません。

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