2016年の埼玉西武ライオンズ

2016年の埼玉西武ライオンズのシーズンレビュー

2016年の埼玉西武ライオンズは、田邊徳雄監督にとって3年目のシーズンとなりました。前年には厳しいシーズンを送っており、この年の動向に多くの期待が寄せられる中でのスタートとなりました。

開幕前の準備

オフシーズン中、ライオンズはオリックスから戦力外となった竹原直隆を迎え入れ、さらには外国人選手として李振昌とアンディ・バンヘッケンを獲得しました。これにより、チームの戦力にさらなる厚みが加わることが期待されました。

シーズン開始の波乱

開幕戦はホームでオリックスとの対戦となり、最終回の逆転サヨナラ勝ちという最高のスタートを切ります。しかし、その後は接戦を生かすことができず、苦しい展開が続きました。特にチームのエースである岸孝之が怪我で離脱したことで、新しく加入した多和田真三郎が活躍できず、経験の浅い若手投手たちが先発ローテーションに加わる状況が続きます。

一方で中継ぎ陣は充実しており、牧田和久、小石博孝、武隈祥太、増田達至がそれぞれ50試合以上に登板。彼らの活躍はチームにとって重要な支えとなりました。

プレーヤーの活躍

野手陣では、4年目の金子侑司が1番打者に定着し、オリックスの糸井と並んで盗塁王のタイトルを獲得するなど、個々の選手が光るシーズンでもありました。また、2番打者を務めた秋山翔吾は打率.296を記録し、安定した成績を残しました。これに加えて、若手の山川穂高が14本塁打を放つなどの活躍を見せ、未来への希望も垣間見えました。

しかし、その一方でリーグワーストの101失策を記録するなど、守備面での課題は大きな痛手となりました。

シーズンの総括

結局、ライオンズはシーズンを通して64勝76敗3分けの成績を収め、4位に終わることに。これにより、チームは35年ぶりに3年連続でBクラスという成績を残すこととなりました。シーズン終了後には田邊監督が辞任を発表し、監督としてチームを一度も優勝へ導けなかったことが背景にありました。

選手の成績

個人成績としては、浅村栄斗が二二塁手としてのベストナインに選出され、ゴールデングラブ賞を受賞した秋山翔吾も注目される存在に。金子侑司はなによりもその盗塁王のタイトル獲得が記憶に残ります。

来シーズンへの展望

2016年のシーズンは、選手たちの個々の成長とチーム全体の改善が求められる年となりました。次のシーズンに向けて、どのようにチーム体制を見直し、強化を図るかが大きな課題として浮上する中で、新たな監督による再出発が期待されます。

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