2016年リオデジャネイロオリンピックのバレーボール競技・男子世界最終予選兼アジア予選

2016年リオデジャネイロオリンピックバレーボール男子世界最終予選

2016年のリオデジャネイロオリンピックに向けたバレーボール男子世界最終予選が、国際バレーボール連盟（FIVB）と日本バレーボール協会（JVA）の共催で、東京の東京体育館で行われました。この大会は、アジア地域のチームがオリンピック出場権を争うための重要な試合でした。開催日程は、2016年5月28日から6月5日までの間で、女子大会と同様に東京で行われました。

大会形式

大会には8チームが出場し、1回戦総当たりのリーグ戦形式で勝敗を競い合いました。アジア地域の1位に輝いたチームはオリンピック出場権を得る権利が与えられ、さらにそのほかの上位3チームも本大会に出場が決まる仕組みです。

出場チームは、アジアからイラン（8位）、オーストラリア（13位）、日本（14位、開催国）、中華人民共和国（19位）などが名を連ね、最終予選枠にはポーランド（2位）、フランス（10位）、カナダ（10位）、ベネズエラ（20位）があります。なお、今回の大会では各チームが14名まで登録可能で、過去のロンドンオリンピックの際のチームサイズよりも増加していました。

順位決定方法

順位の決定は「勝利数」を基準にし、次に「3-2-1ポイント制による勝ち点」や「セット率」、さらには「得点率」が適用されます。さらに、同率の場合は当該国同士の対戦成績が参考にされます。

チャレンジシステム

女子大会同様に、チャレンジシステムも導入され、審判の判定に異議が申し立てられることもできる体制でした。

大会の流れ

大会の組合せ抽選会は2016年3月11日に行われ、熱気に満ちたスタートを切りました。特に日本対ベネズエラ戦では、国歌斉唱の前に熊本地震を受けての黙とうがあり、選手たちの思いも同時に共有されました。さらに、フランス対オーストラリア戦の第4セットでは壮絶なラリーが繰り広げられ、44-42という得点でフランスが勝利するという名勝負もありました。

日本国内ではTBSとフジテレビによる共同放送が行われ、人気グループSexy Zoneの「勝利の日まで」が大会のイメージソングとして使用されました。また、ジャパネットたかたやJA共済などが公式スポンサーとして名を連ねました。

試合の結果と出場権獲得

大会は進行するにつれて、ポーランドが5勝を挙げるとともに五輪出場権を確定し、逆に日本とベネズエラは4敗および5敗で敗退が決定しました。最終日にカナダも出場権を確保し、出場チームが決定します。

個人賞とドリームチーム

大会では個人賞も設けられ、ドリームチームの選手も発表されました。特にベストセッターにはサイード・マルーフ、ベストオポジットにはギャヴィン・シュミットが選ばれました。これに加えて、各部門で優秀な選手たちが称賛されました。

このように、2016年のリオデジャネイロオリンピックに向けた男子バレーボールの世界最終予選は、熾烈な競争の中で展開され、多くの感動や驚きによって彩られた大会となりました。

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