2017年-18年のフォーミュラE

2017-18年フォーミュラEシーズンの概要

2017-18年のフォーミュラEシーズンは、シリーズの4年目にあたります。このシーズンは、様々な規則の改定やドライバーの交代、さらには新たなスポンサーシップ契約の締結がありました。

レギュレーションの変更

前シーズンでの課題を受け、レギュレーションが一部改定されました。具体的には、ファステストラップを記録したドライバーが、全戦で入賞圏外またはリタイアとなった問題を解決するため、このシーズンでは10位以内に入ったドライバーの中で最速ラップを記録した者にポイントが与えられることになりました。これにより、レース中の競争がより激化しました。

パフォーマンス向上

また、バッテリーパワーも向上し、レース中に使用できる出力が前シーズンの170kWから180kWへと増加しました。この改定により、ドライバーたちはより力強い走行が可能となり、レースの展開にも大きな影響を与えました。

新たなスポンサーシップ

今シーズンは、ヒューゴ・ボスがオフィシャルアパレルパートナーとなり、シーズン中にABBグループとの冠スポンサー契約も発表されました。このようにして、フォーミュラEのブランド強化が図られました。

ドライバーの交代

このシーズンには、多くのドライバー変更がありました。アンドレッティチームでは、開幕戦からの2戦で小林可夢偉がトム・ブロンクビストの代わりに参戦しました。さらにドラゴンチームでは、ニール・ジャニに代わりホセ・マリア・ロペスが第3戦から起用されました。NIOチームでは、第8戦でルカ・フィリッピに代わって馬青驊がスポット参戦しました。ヴェンチュリーチームは、第9戦、第11戦、第12戦に欠場したエドアルド・モルタラに替わり、トム・ディルマンを起用しました。アンドレッティチームは第9戦からステファン・サラザンを投入し、ブロンクビストの穴を埋めました。

また、オリバー・ターベイは第11戦のフリー走行で負傷し、これによりNIOは第12戦で馬青驊を再び起用することになりました。

開催スケジュールと特筆すべきレース

注目すべきレースの一つに、チューリッヒE-Prixがあります。このレースは、1954年以来64年ぶりにスイス国内で開催されるモータースポーツイベントとなりました。しかし、第13および14戦に予定されていたモントリオールE-Prixは、開催反対派の市長当選によりキャンセルとなりました。

成績とポイント

ドライバーズ・チャンピオンシップにおいては、上位10台とポールポジション、ファステストラップを記録したドライバーにはそれぞれポイントが加算されました。また、規定により90%以上の距離を走行したリタイアしたドライバーも完走扱いとされています。

このシーズンの結果は、ドライバーおよびチームの戦略に大きな影響を与え、今後のフォーミュラEにおいてもその影響が続くことでしょう。

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