2018年のワールドシリーズ

2018年 ワールドシリーズ概要



2018年10月23日から28日まで行われた第114回ワールドシリーズでは、ボストン・レッドソックスがロサンゼルス・ドジャースを4勝1敗で破り、9回目の優勝を果たしました。このシリーズは、通常5試合で行われるところを第3戦が延長18回にわたる大激闘となり、シリーズ史上最長となる7時間20分を記録しました。最終的にはドジャースのマックス・マンシーのサヨナラ本塁打で決着。この勝利にもかかわらず、レッドソックスは他の試合では全て勝利し、王座を掴みました。

優勝チームの軌跡



レッドソックスは、前年のアストロズ戦で敗北を喫した後、新監督にアレックス・コーラを迎え、選手補強としてJ.D.マルティネスを獲得しました。これにより打撃力を増し、メディアの予想を覆して開幕から圧倒的な強さを見せました。開幕からの19試合で17勝を挙げ、シーズンを通じて108勝54敗の成績を収め、最終的にレギュラーシーズンの最高勝率を達成しました。

トーナメントでも、地区シリーズでヤンキース、リーグ優勝決定戦でアストロズを相手に連勝を重ね、ワールドシリーズへの道を切り開きました。一方、ドジャースは前年のワールドシリーズでの苦い敗北を経て、エイドリアン・ゴンザレスを放出し、マット・ケンプを獲得。しかしシーズン序盤は調子を落とし、一時は16勝26敗という厳しい状況に直面しました。それでも、シーズン中盤からの復調を果たし、162試合を91勝71敗で締めくくりました。

ワールドシリーズの開催と結果



ワールドシリーズは、ボストンのフェンウェイ・パークで第1・2戦が行われ、続いてロサンゼルスのドジャー・スタジアムで第3・4・5戦が実施されました。


レッドソックスのスティーブ・ピアースは、このシリーズMVPに選出されました。彼は第5戦で2本塁打を含む大活躍を見せ、全5試合で打率.333・3本塁打・8打点を記録しました。ピアースのMVP受賞は、シーズン途中に移籍してきた選手では史上2人目となります。

豊かな歴史



今シリーズは、1916年以来102年ぶりの対戦であり、過去のレッドソックスとドジャースの戦いを思い起こさせました。直近の15試合のうち、レッドソックスが8勝を納めており、両チームの対戦成績も非常に接戦でした。

試合前のイベント



特に注目されたのは、第1戦の始球式に登場したレッドソックスOBのカール・ヤストレムスキーです。彼の登板は過去の勝利が続いているため、レッドソックスファンには縁起が良いとされました。

試合の放送と注目度



2018年のワールドシリーズはアメリカではFOXが中継し、実況を担当したジョー・バックはNFLとの掛け持ちの中でMLBの実況を行いました。視聴率は全体で8.3%であり、前年より若干の減少が見られました。日本ではNHKが生中継を行い、大いに盛り上がりを見せました。

このような背景を持つ2018年のワールドシリーズは、野球ファンにとって記憶に残る大会となったことでしょう。

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