マット・ケンプ

マシュー・ライアン・ケンプのプロフィール

マシュー・ライアン・ケンプ（Matthew Ryan Kemp）は、1984年9月23日にアメリカのオクラホマ州ミッドウェストシティで生まれたプロ野球選手です。彼は外野手としてのキャリアを持ち、現在はフリーエージェント（FA）として新たなチームを探しています。愛称は「ザ・バイソン」で、彼の力強いプレースタイルに由来しています。

学生時代

ケンプはミッドウェストシティ高等学校で野球とバスケットボールの両方で才能を発揮し、特にバスケットボールではNBAの選手とチームメイトでした。この高校時代の経験が、後のプロスポーツ選手としての彼に大きな影響を与えたことでしょう。

プロ入りとロサンゼルス・ドジャース時代

2003年、彼はMLBドラフトでロサンゼルス・ドジャースに6巡目（全体181位）で指名を受け、すぐにチームと契約を結びました。ケンプのメジャーリーグデビューは2006年5月28日で、ワシントン・ナショナルズとの試合で初安打を達成。その10日後には、ドジャー・スタジアムでのフィラデルフィア・フィリーズ戦において、メジャー初本塁打をマークしました。この快挙は、球団史上初の記録でした。

その後、彼はメジャーとマイナーを行き来しながら成長を続け、高い打率とともに多くの本塁打を打つ選手として名を馳せるようになりました。特に2009年は、彼の最も優れたシーズンの一つであり、全162試合に出場し、25本塁打と100打点を記録しました。その結果、MVP投票で10位にランクインし、サンクスとしてゴールドグラブ賞やシルバースラッガー賞を受賞しました。

2011年には初めてオールスターに選出され、打率3割、40本塁打、40盗塁という驚異的な成績を残す手前でシーズンを終えることになります。同年には、ドジャースと契約延長を結び、その額はチーム史上最高の1億6000万ドルに達しました。

その他のチームでのキャリア

ケンプはその後、サンディエゴ・パドレス、アトランタ・ブレーブス、再びロサンゼルス・ドジャース、シンシナティ・レッズ、そしてニューヨーク・メッツ傘下のマイナーリーグなど、多くのチームでプレーしました。特に2015年にはサイクル安打を達成し、打線の中心として活躍しました。

彼の活動は2020年まで続き、その間に多くの記録を打ち立てています。特筆すべきは2018年のシーズンで、彼は146試合に出場し、21本塁打、85打点を記録するなど、依然として高い実力を維持していました。

人物像と愛称

ケンプの愛称である「ザ・バイソン」は、彼の体格と力強い走塁スタイルから名付けられました。このニックネームは、メジャーデビュー戦後の放送で解説者によって広まり、以後彼を象徴する存在となりました。

彼はオクラホマ州出身ですが、シーズンオフの間はロサンゼルスに居を構えることが多く、地元のファンからも愛されています。彼のキャリアは、ただの数字と成績だけでなく、数々の思い出と共に描かれるスポーツ界の重要な人物の一人として位置付けられています。

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