2018年世界柔道選手権大会

2018年世界柔道選手権大会 in バクー：新時代への幕開け

2018年9月20日から27日にかけて、アゼルバイジャンの首都バクーで第36回世界柔道選手権大会が開催されました。アゼルバイジャンでは初の開催となったこの大会では、無差別を除く男女7階級の個人戦と、東京オリンピックを見据えた男女混合団体戦が行われ、世界中の柔道ファンを魅了しました。

大会結果のハイライト

大会では、各階級で激戦が繰り広げられ、新たなスターが誕生しました。特に、日本女子代表は全7階級で決勝に進出し、5階級で金メダルを獲得する圧倒的な強さを見せつけました。さらに、出場した9名全員がメダルを獲得するという、世界選手権史上初の快挙を成し遂げました。男子も奮闘し、メダルを獲得するなど、日本柔道の底力を見せつけました。

新ルール導入とその影響

今大会では、2020年東京オリンピックに向けて、国際柔道連盟（IJF）が新たな試合審判規定を導入しました。主な変更点は以下の通りです。

試合時間の男女統一（4分）
技の評価を一本と技ありに限定（有効の廃止）
抑え込み時間の短縮（技あり：15秒→10秒）
指導3による反則負け
GSにおける指導差の廃止
下半身への接触に対する反則の緩和

これらのルール変更は、試合展開に大きな影響を与え、より積極的な柔道が求められるようになりました。特に、指導による決着が少なくなり、技による一本勝ちを目指す傾向が強まりました。

男女混合団体戦：コリア合同チームの結成

今大会の男女混合団体戦では、韓国と北朝鮮が統一旗の下で合同チーム「コリア」を結成し、大きな話題となりました。準決勝で日本に敗れたものの、3位決定戦でドイツを破り、見事3位入賞を果たしました。スポーツを通じた平和へのメッセージは、世界中の人々に感動を与えました。

大会を彩った出来事

アゼルバイジャン大統領イルハム・アリエフ、モンゴル大統領ハルトマーギーン・バトトルガ、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンが観戦に訪れました。
マスコットはコーカサスヒョウの「バビール」が選ばれました。
* イスラエルの選手がヨム・キプルのために参加できるよう、大会開始日が調整されました。

大会の放送

日本では、フジテレビ系列で大会の模様が放送されました。豪華な解説陣と実況陣が、熱戦の模様を伝えました。

まとめ

2018年世界柔道選手権大会は、新ルール導入やコリア合同チームの結成など、多くの話題に彩られた大会となりました。日本代表の活躍や、各国の選手の熱い戦いは、柔道の魅力を改めて世界に発信する機会となりました。この大会を経て、柔道はさらなる発展を遂げ、2020年東京オリンピックへと繋がっていくことでしょう。

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