2018年度の将棋界

2018年度の将棋界

2018年度の将棋界は、2018年4月から2019年3月までの間に多くの注目すべき出来事がありました。その中にはタイトル戦の戦績や新たな記録の達成、女流棋士たちの活躍が含まれています。

4月の出来事

4月1日には、女流棋士の昇級規定が変更されました。同日に、棋聖戦が「ヒューリック杯棋聖戦」という名称に変わり、ヒューリック社が特別協賛することが発表されました。

続いて、改めて注目を浴びた第45回将棋大賞では、羽生善治竜王が最優秀棋士賞を受賞しました。羽生竜王の受賞は、2年ぶりで22回目という偉業です。

また、10日に行われた第11期マイナビ女子オープン五番勝負第1局では、加藤桃子女王が大会を先制しました。

名人戦の第76期七番勝負も注目を集めました。初戦で羽生善治竜王が佐藤天彦名人を打ち破り、さらに羽生は公式戦通算1400勝を達成したことでも話題になりました。これは史上2人目の快挙です。

5月のタイトル戦

5月には、豊島将之八段が第89期ヒューリック杯棋聖戦の挑戦者決定戦で勝利し、羽生棋聖への挑戦権を獲得しました。また、瀬川晶司五段の自伝映画が発表され、話題を呼びました。

この月の名人戦では羽生竜王が2勝目を挙げ、全体の流れが変わっていく様子が見受けられました。女流界でも、渡部愛女流二段が第29期女流王位戦で連勝を果たし、タイトルに王手をかけました。

5月はまた、藤井聡太六段が最年少で七段に昇進し、将棋界を盛り上げる要因となりました。

6月から7月の注目

6月には新たに「タイトル2期獲得」が八段昇段規定に追加され、羽生が棋聖戦で逆転勝利を演じ、流れを一息に引き寄せました。その後、豊島八段が棋聖戦で2勝目を挙げるなど、タイトル争いは目まぐるしく変化しました。

7月には、豊島将之が初の棋聖を獲得し、タイトルホルダー全員が1冠保持者となるという珍しい状況が生まれました。これにより将棋界の競争が一層激化しました。

8月から9月の進展

8月に入ると、豊島は続けて王位戦でも活躍し、女流スポーツ界でも優勝するなど存在感を示しました。8月19日には、YAMADA女流チャレンジ杯で中澤沙耶が初優勝を飾りました。

9月には、藤井聡太七段がAbemaTVトーナメントで初代王者となり、さらに名人戦の決勝に進出するなど、着実に記録を更新しました。こちらも今後の戦いに期待が掛かりました。

10月から12月のまとめ

10月には、羽生善治竜王が2020局を達成し、史上7人目の偉業を成し遂げます。11月には広瀬章人八段が竜王を奪取し、羽生竜王は27年ぶりの無冠となりました。

年末には女流タイトル戦の新しい形式での開催が発表され、新たな標準が設けられることとなりました。

2018年度は、数多くの重要な出来事とともに、棋士たちの活躍が光り、将棋界における将来への期待が高まる年でした。

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