2019年の埼玉西武ライオンズ

2019年の埼玉西武ライオンズ振り返り

2019年の埼玉西武ライオンズは、監督・辻発彦の3年目のシーズンとなり、見事に2年連続、23度目のリーグ優勝を達成しました。この記録は、チームにとって重要なマイルストーンであり、野球ファンには大きなニュースとなりました。

開幕前の動向

2018年シーズン終了後、多くの選手が移籍しました。エースの菊池雄星がシアトル・マリナーズに、主力の浅村栄斗はFAで楽天へ、さらに正捕手の炭谷銀仁朗も巨人に移りました。リーグ優勝した前年のチームが、得点力は高いものの防御率は控えめだったため、特に投手陣の強化が求められました。

ドラフトでは、松本航を1位指名し、内野手では山野辺翔を指名するなど補強に努めました。また、前年最多勝の多和田真三郎や新外国人投手ザック・ニールを加え、先発ローテーションの充実を図りました。

開幕後の苦戦

新たに編成された打順では、1番を金子侑司、3番に秋山翔吾を設けましたが、二人とも打撃に苦しむ展開が続きました。特に秋山は5月から1番に復帰してもなかなか調子が上がらず、加えて前年本塁打王の山川穂高も不振に陥りました。これにより、チームは一時、首位のソフトバンクに8.5ゲーム差をつけられる苦境に立たされました。

しかし、8月に入ると調子が上がり、9月には14勝7敗と好成績を収め、最終的に142試合目でソフトバンクが敗れたことで21年ぶりのリーグ連覇が決定しました。これにより、西暦末尾「9」の年のみだった優勝の空白が埋まりました。

日本シリーズ出場を逃す

しかし、クライマックスシリーズではソフトバンクに4連敗を喫し、2年連続で日本シリーズ出場を逃してしまいます。この結果はファンにとって大きな失望となりました。

選手の活躍と個人成績

シーズンを通じての個人成績は目覚ましいものでした。特に山川穂高は3・4月の月間MVPを受賞、またオールスターゲームでも敢闘選手賞を受賞するなど、その活躍が際立ちました。秋山翔吾は5月の月間MVPを獲得し、森友哉も8月の月間MVPおよびオールスターゲームのMVPを受賞するなど、チーム全体での成績向上に寄与しました。

チームの中で特に目立ったのは、森友哉の首位打者獲得や、山川の本塁打王、そして中村剛也の打点王のタイトルでした。しかし、これらの個々の成果にも関わらず、チーム全体の成績を上げることに結びつかなかったのが反省点です。

まとめ

2019年は埼玉西武ライオンズにとって、優勝を果たしたがその後のクライマックスシリーズでの敗北が際立った一年でした。選手たちの活躍があった一方で、今後の課題も見えたシーズンでもありました。ファンに期待されている中、今後のシーズンへの準備とチームの強化が求められます。

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