2019年フランスグランプリ

2019年フランスグランプリ概要

2019年のF1世界選手権第8戦であるフランスグランプリは、2019年6月23日にポール・リカール・サーキットで開催されました。正式名称は「FORMULA 1 PIRELLI GRAND PRIX DE FRANCE 2019」で、今年のレースは多くの注目を集めました。

レース前の準備

レースの前には、ピレリが用意したドライタイヤのコンパウンドが発表されました。ハード（白）はC2、ミディアム（黄）はC3、そしてソフト（赤）はC4という組み合わせでした。前年まで安全性が懸念されていたピットレーン入口は、ターン14のレーシングラインから外れた位置に変更されました。また、ピットレーンでの制限速度は60km/hのままで、トラックリミットの規制強化が施されていました。

ホンダはレッドブルレーシングのマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリー、トロ・ロッソのダニール・クビアトに新しい「スペック3」のパワーユニットを用意しました。しかし、クビアトは複数のコンポーネントを交換し、グリッド降格を受けることになりました。ホームグランプリとなるルノーでは、ダニエル・リカルドのマシンに新型パワーユニットが搭載されることが決定しました。

エントリーリスト

参加ドライバーについては、前戦カナダGPから変更はありませんでしたが、スクーデリア・フェラーリはフランス特有の厳しいたばこ広告規制に対処するため、エントリー内容が一部変更されました。ウィリアムズのニコラス・ラティフィは、前戦に続いて金曜のフリー走行で走行しました。ラッセルに代わり、彼が金曜日のFP1に出走しました。

フリー走行

レース前のフリー走行は3セッション行われました。FP1ではメルセデスが優れたパフォーマンスを見せ、ルイス・ハミルトンが1分32秒738のタイムでトップに立ちました。FP2ではボッタスが新品ソフトで1分30秒937を記録し、メルセデスの優位を確保しました。FP3ではボッタスが再び好タイムを出し、セッションをトップで終えましたが、フェルスタッペンやレッドブルは予選に不安な状況を抱えていました。

予選結果

予選では、メルセデスがフロントローを独占し、ハミルトンがポールポジションを獲得しました。フェラーリ勢はシャルル・ルクレールが3番手、セバスチャン・ベッテルが7番手に終わりました。レッドブルのフェルスタッペンは4番手、ニコラス・ラティフィは9番手に入りました。

決勝レース

レースは2019年6月23日の15:10から行われました。ハミルトンは序盤からリードを保ち、ポールトゥウィンで4連勝を達成しました。しかし、メルセデスはフロントタイヤにブリスターが発生し、ボッタスはその影響でペースが低下しながらも、ルクレールを抑えました。ハミルトンは2位に18秒以上の差をつけての勝利で、メルセデスは今シーズン6回目の1-2フィニッシュを果たしました。さらに、ハミルトンはタイトルへの道を確実にしていきました。

結果と追記

マックス・フェルスタッペンは4位、ベッテルはタイヤ戦略を変更しファステストラップを記録しましたが、レース後にリカルドがペナルティを受けることで、最終的にガスリーが入賞圏内に入る形となりました。

ファステストラップ

ベッテルが53周目に記録した1:32.740がファステストラップとなりました。レースのラップリーダーは全周回ハミルトンでした。

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