2019年中国グランプリ

2019年中国グランプリの詳細

2019年4月14日に開催された中国グランプリは、F1世界選手権の第3戦として上海インターナショナルサーキットで行われました。このレースは、1950年のイギリスグランプリ以来続いているF1の通算1,000戦目の記念すべきレースです。正式名称は「FORMULA 1 HEINEKEN CHINESE GRAND PRIX 2019」です。

レース前の準備

リーダーのピレリは、このレース用にハード（C2）、ミディアム（C3）、ソフト（C4）の3種のドライタイヤコンパウンドを用意しました。記念すべきレースにあたり、ドライバーたちは特別なヘルメットデザインを使用することが許されました。例として、ダニエル・リカルドはオーストラリアの伝説的ドライバー、ジャック・ブラバムを模したデザインを採用しました。また、アレクサンダー・アルボンはタイ出身の先輩、プリンス・ビラを意識したカラーリングのデザインを用意しました。

エントリーリスト

エントリーリストに変更はなく、前戦バーレーンGPの選手がそのまま出場しました。

フリー走行

フリー走行では、フェラーリがトラブルを抱えたことから、シャルル・ルクレールがエンジンの故障で遅れを取る事態が発生しました。ルノーはMGU-Kやエンジンを交換するなど、各チームが不安定なパフォーマンスを改善しようと奮闘しました。金曜のFP1では、セバスチャン・ベッテルがトップタイムを記録しましたが、アントニオ・ジョヴィナッツィは走行に失敗。FP1後、ホンダはトロ・ロッソのダニール・クビアトに異常が見つかり、PUの交換を行いました。

FP2では、バルテリ・ボッタスが速さを見せ、FP3でもトップタイムを記録しましたが、アレクサンダー・アルボンは大クラッシュを起こし、予選に影響を与えました。この時、アルボンは無事でしたがマシンは大きな損害を受けました。

予選結果

予選では、ボッタスが今シーズン初のポールポジションを獲得。ルイス・ハミルトンが続き、メルセデスチームがフロントローを独占する結果となりました。フェラーリのベッテルとルクレールが3、4番手に続き、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが5位、ピエール・ガスリーが6位に入る形で、トップ6は3つの大チームが占めました。

決勝の展開

決勝当日、ルイス・ハミルトンがスタートからトップに立ち、優勝を果たしました。バルテリ・ボッタスが2位に続き、メルセデスは開幕から3戦連続で1-2フィニッシュを達成しました。フェラーリのベッテルが3位、ファステストラップを記録したガスリーが6位、アルボンはピットからのスタートにもかかわらず10位入賞を果たし、ドライバー・オブ・ザ・デイに選出されました。

ハイライト

レースの中で、ルクレールはチームの指示に従いベッテルにポジションを譲りました。ヒュルケンベルグは再びトラブルに見舞われ、リタイア。ガスリーのファステストラップにより、レース後彼はポイントも獲得しました。

このように、2019年の中国グランプリは記念すべき大会として強く印象に残る結果となりました。

もう一度検索