2020年の相撲

2020年の相撲界の出来事概要

2020年の相撲界では、様々な事件や日本相撲協会の対応が目立った年となりました。ここでは、2020年に起きた主な出来事を1月から12月までの流れで振り返ります。

1月

1月には、宮城野部屋で石浦と幕下力士が稽古場での喧嘩騒動を引き起こし、その結果、関係者には処分が下されました。更に、1月場所では初のウクライナ出身力士が新弟子検査に合格したことが報じられました。大関髙安が陥落する中、大関豪栄道はこの場所で8敗を喫し、陥落が決まることとなりました。また、千秋楽では德勝龍が幕尻から優勝し、20年ぶりの快挙を成し遂げました。

2月

2月1日に秀ノ山親方が名跡を変更し、東京では2020オリンピック・パラリンピックに関連する特別場所の開催が発表されましたが、後のコロナ禍により大きな影響を受けることになります。

3月

3月初めには新型コロナウイルスの影響で、無観客での開催が決定。この状況下、横綱白鵬が優勝を果たし、協会も新たな理事を迎え入れました。また、朝乃山の大関昇進が決まりました。

4月

4月には、新型コロナウイルスの影響で5月場所と7月場所が延期され、更に最終的には5月場所が中止に。しかし、逆に7月場所は小規模ながら実施されることとなりました。特に印象的なのは、50歳の現役力士華吹が勝利を収めたことや、新型コロナウイルス感染者の報告が相次いだことです。

5月

5月には、勝武士がウイルスによる合併症で亡くなるという痛ましいニュースもあり、相撲界全体が沈んだ雰囲気に包まれました。この時、相撲協会はさらに感染拡大を防ぐため強硬な対策を講じました。

6月〜7月

7月場所は無観客での開催が決まるも、徐々に観客を入れる方向でも進められました。However,おそらくこの年の最大の見所は、阿炎などの力士が新型コロナウイルスのガイドラインに反した行動をとり、厳しい処分がなされたことです。

8月

7月場所が終了すると、照ノ富士が優勝し、周囲の期待を引き起こしましたが、感染症影響を受けたため、巡業自体はほとんど中止となります。

9月

9月には、横綱2人が共に休場するという異常事態が発生し、相撲界の観衆は衝撃を受けました。また、玉ノ井部屋での感染者が続出し、簡単に場所が進行できない状況が作り出されました。

10〜12月

年末に向けては、相撲界における再編成や新しい名跡の名乗りも見られます。特に、横綱や大関経験者の引退や昇進が相次ぎ、相撲界の世代交代が印象づけられました。12月に行われた全日本選手権では、日本体育大学の花田秀虎選手がアマチュア横綱の栄誉を受けることとなり、相撲界に新たな風を吹き込む結果となりました。

このように2020年の相撲界は、新型コロナウイルスという未曾有の影響を受けつつも、力士たちはそれぞれの立場で闘志を見せ、相撲の歴史にしっかりと名を刻んだ一年でした。

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