2022年アブダビグランプリ

2022年アブダビグランプリ：フェルスタッペン優勝、ベッテル引退レースを彩る最終戦

2022年F1世界選手権最終戦、アブダビグランプリが11月20日、ヤス・マリーナ・サーキットを舞台に開催されました。今シーズンを象徴するような、ドラマチックな展開と感動的なフィナーレが観客を魅了しました。

タイヤ戦略とDRS:
ピレリは、ハード（C3）、ミディアム（C4）、ソフト（C5）の3種類のドライタイヤを用意。各チームに、ハード2セット、ミディアム3セット、ソフト8セットが割り当てられました。オーバーテイクを促進するDRSゾーンは、ターン5とターン7の2箇所に設置されました。

練習走行:
3日間にわたる練習走行では、各チームが予選・決勝に向けたセッティング調整に励みました。FP1ではメルセデスが1-2フィニッシュ。多くのチームがルーキー走行義務を果たすために若手ドライバーを起用しました。FP2ではフェルスタッペンがトップタイムを記録、FP3ではレッドブルのペレスがトップに立ちました。FP3ではガスリーのマシンからホイールカバーが脱落するアクシデントが発生し、赤旗中断となりました。

予選:
予選では、フェルスタッペンが圧巻の走りで今シーズン7回目、通算20回目のポールポジションを獲得。2番手にはペレスが続き、レッドブルが2018年メキシコGP以来となる最前列独占を果たしました。Q1ではいくつかのチームが脱落。Q2ではベッテルがレッドブルのマシンに阻害されたことを無線で訴える場面もありました。

決勝レース:
決勝レースは、フェルスタッペンがスタートからフィニッシュまでトップを走りきり、シーズン15勝目、通算35勝目を飾りました。2位はルクレール、3位はペレスとなりました。レース前には、引退レースを迎えたベッテルへのドライバーたちからの称賛の輪が広がりました。
スタート直後、ハミルトンはサインツとの接触でコースオフし、一時順位を落とすも、その後サインツを再び追い抜きました。しかし、その後ラッセルにも抜かれ、終盤にはマシントラブルによりリタイア。デビュー以来初めて未勝利でシーズンを終えることとなりました。
上位争いでは、タイヤ交換戦略が大きく影響しました。ペレスとルクレールは異なるタイミングでタイヤ交換を行い、熾烈な2位争いを展開。最終的にルクレールがペレスを抑え、ドライバーズランキング2位を獲得しました。
レース後には、上位3名と10位でフィニッシュしたベッテルがホームストレートでドーナツターンを披露し、ファンを沸かせました。

結果:
フェルスタッペンの圧倒的な勝利により、レッドブルはコンストラクターズタイトルを獲得しました。ルクレールがドライバーズランキング2位、ペレスが3位となりました。ベッテルの引退は、多くのファンにとって忘れられない感動的な瞬間となりました。表彰台では、1位から3位、そして10位でフィニッシュしたベッテルが、それぞれドーナツターンでレースを終えました。

ランキング:
(トップ5まで)
ワールドチャンピオンシップ
DHLファステストラップアワード

詳細な順位や、各ドライバー、チームのポイント状況については、公式F1ウェブサイトをご参照ください。このレースは、フェルスタッペンの圧倒的な強さ、そしてベッテルのキャリアの幕引きという、2つの大きな出来事が記憶に残る、2022年シーズンの最終章となりました。

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