2022-23 アトレティコ・マドリード

2022-23シーズンのアトレティコ・マドリード

アトレティコ・マドリードにとって2022-23シーズンは116年目の節目の年であり、チームは新たな挑戦と課題と向き合ったシーズンでした。ディエゴ・シメオネ監督が指揮を執ってから12年目を迎え、シーズン前にはボルシア・ドルトムントからアクセル・ヴィツェル、ウディネーゼ・カルチョからナウエル・モリーナといった即戦力選手を獲得。また、アルバロ・モラタやサウール・ニゲスがレンタルでチームに戻ってきました。これらの補強は、シーズンへの期待が高まる要因となりました。

前半戦

2022年8月14日、シーズン開幕戦でヘタフェCFに対してアトレティコは3-0で勝利し、モラタの得点やジョアン・フェリックスのアシストで順調なスタートを切ります。しかし、続く第3節ではビジャレアルCFに敗北し、その後の公式戦は2勝1分2敗と結果を残せずに苦しい展開が続きました。

特に、10月26日に行われたUEFAチャンピオンズリーグのバイエル・レヴァークーゼン戦では引き分け以下ならグループステージ敗退が決まる中、2-2で迎えた試合終了間際にPKを得るも、キッカーのヤニック・カラスコが外し、結果的にグループステージ敗退が決定。それ以来、アトレティコは2017-18シーズン以来の早期敗退を喫しました。また、カディスCF戦では勝利を逃し、リーグ19位にいる相手に勝ち点を与える悔しい結果となりました。11月にはFIFAワールドカップが開始され、アトレティコからは多くの選手が各国代表に選出されました。

後半戦

ワールドカップの中断明け、ラ・リーガ第15節のエルチェCF戦では勝利を収め、再び流れが掴めるかと思われました。1月の冬の移籍市場では、サイドを強化する一方でジョアン・フェリックスやマテウス・クーニャをそれぞれレンタル放出し、メンフィス・デパイを獲得しました。これによりチームは新たな活力を得ることが期待されました。

ただし、リーグ戦ではFCバルセロナとの対戦で敗れるなど、好調を保てず、コパ・デル・レイのマドリードダービーでは敗戦を喫しました。それでもその後のリーグ戦では10勝3分と安定した成績を残し、 FCバルセロナ戦での惜敗後はクラブ創設120周年を祝う試合でRCDマジョルカに勝利し、記念すべき試合を飾りました。

最終的にはリーグ戦を3位で終え、シーズンの無冠はほぼ確定的となりましたが、エルチェCFやRCDエスパニョール戦での勝ち点の取りこぼしが影響し、話題となるシーズンとなりました。選手の入れ替えや、チーム戦術の変化が求められる中、来シーズンに向けての課題も明確になった部分でした。

社会貢献

また、2023年4月8日にはトルコやシリアで発生した地震を受けて、アトレティコ・マドリードとベシクタシュJKがチャリティーマッチを行うことも発表され、社会貢献への意気込みが感じられました。

結論

全体的に、2022-23シーズンのアトレティコ・マドリードは、成績面で厳しい戦いが続きましたが、選手の挑戦や社会へのアプローチなど、単なる勝敗に留まらない重要な側面も見受けられたシーズンでした。

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