2024年マイアミグランプリ

2024年マイアミグランプリ詳報

2024年5月5日、フロリダ州マイアミ・インターナショナル・オートドロームにて、F1世界選手権第6戦、2024年マイアミグランプリが開催されました。今大会は、スクーデリア・フェラーリ・HPと改名したフェラーリ勢や、今季躍進が目覚ましいレッドブル勢、そしてマクラーレン、メルセデス勢など、各チームがしのぎを削る熱い戦いが繰り広げられました。ピレリはハード（C2）、ミディアム（C3）、ソフト（C4）の3種類のドライタイヤを用意。DRSゾーンは3箇所設定されました。また、前戦中国GPに続き、今大会もスプリントレースが実施されました。

フリー走行

5月3日に行われたフリー走行1回目は、気温29℃、路面温度50℃という、シーズンを通して最も暑いコンディションの中、マックス・フェルスタッペンがトップタイムを記録しました。一方、シャルル・ルクレールは開始早々にスピンを喫し、走行時間が大きく制限されることとなりました。

スプリント予選

続くスプリント予選では、フェルスタッペンがポールポジションを獲得。FP1で苦戦したルクレールが2番手につける展開となりました。レッドブル勢はリカルドが4位と健闘した一方、角田裕毅はQ2で敗退となりました。このセッションでは、ボッタスがピアストリのアタックを妨害したとして3グリッド降格、アルボンはパルクフェルメ下でのサスペンション調整違反によりピットレーンスタートとなりました。

スプリントレース

5月4日に行われたスプリントレースは、フェルスタッペンがポール・トゥ・ウィンで制しました。上位6位までは予選順位通りの結果となりましたが、リカルドはオープニングラップでペレスを抜き、一時3位に浮上する好走を見せました。最終的には4位でフィニッシュし、5ポイントを獲得しました。レース序盤には、複数のマシンが絡む接触事故が発生し、セーフティカーが導入されました。角田裕毅はソフトタイヤを選択し、激しいバトルの中、8位でフィニッシュ。ハミルトンはセーフティカー走行中にピットレーン速度違反でペナルティを受けました。マグヌッセンはコース外走行とトラックリミット違反により、35秒ものタイムペナルティを受けました。

予選

スプリントに続き、5月4日に行われた予選では、フェルスタッペンが6戦連続ポールポジションを獲得しました。フェラーリ勢が続き、ペレスが4番手につけました。アストンマーティン勢はQ2で敗退し、角田は10位、リカルドは前戦からのペナルティにより最後尾からのスタートとなりました。

決勝レース

5月5日の決勝レースでは、5番手スタートのランド・ノリスがキャリア110戦目にして初優勝を飾りました。このレースでも様々なドラマがありました。サインツはピアストリとの接触でペナルティを受け、ストロールはアルボンとのインシデントでペナルティを受けました。マグヌッセンはサージェントとの接触とセーフティカー走行中の違反により、合計30秒ものタイムペナルティを受けました。フェルスタッペンは22周、ピアストリは4周、ノリスは31周をラップリーダーとしてレースをリードしました。最終的にファステストラップはピアストリが記録しましたが、ポイント獲得には至りませんでした。

まとめ

2024年マイアミグランプリは、フェルスタッペン、ルクレール、ペレスら優勝候補の活躍はもちろんのこと、リカルドや角田といったレッドブル勢、そしてノリスの初優勝と、多くのドラマが詰まったレースとなりました。各ドライバーの戦略、マシン性能、そして様々なアクシデントが絡み合い、最後まで目が離せない展開となりました。各チームは次戦に向けて、今回のレース結果を踏まえ、さらなる戦略を練っていくことでしょう。

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