208年

西暦208年：動乱の時代の転換点

西暦208年は、ユリウス暦における閏年であり、東アジアでは様々な出来事が起こりました。この年は、後漢王朝が衰退し、群雄が割拠する動乱の時代であり、後の三国時代へと繋がる重要な転換期となりました。干支は戊子、日本では神功皇后摂政8年、皇紀868年にあたります。中国では後漢の建安13年、朝鮮半島では高句麗の山上王12年、新羅の奈解王13年、百済の肖古王43年でした。

主な出来事

春: 孫権が黄祖との戦いで勝利し、黄祖を処刑しました。この戦いは、後の赤壁の戦いへと繋がる、呉の勢力拡大を示す出来事でした。

7月: 曹操が南下を開始しました。曹操は、中原を制圧した勢いで、南方の劉表の支配地域を狙い、勢力を拡大しようとしました。

8月: 荊州牧の劉表が死去し、後を継いだ子の劉琮が曹操に降伏しました。これにより、曹操は荊州を手に入れ、南下政策をさらに推し進めることになりました。

10月: 長坂の戦いが起こりました。曹操軍は劉備軍を攻撃し、劉備軍は敗北を喫しましたが、劉備は辛くも退却に成功し、劉琦と合流しました。この戦いは、劉備軍が、その後の勢力拡大のために重要な転換点となりました。

1[[1月]]: 赤壁の戦いが勃発しました。曹操軍は、劉備・孫権の連合軍に大敗し、南下政策は頓挫しました。この戦いは、後の三国時代へと繋がる、歴史的なターニングポイントとなりました。また、この月に曹操は、孔融を処刑しました。孔融は、後漢末の儒学者であり、曹操の政策に批判的でした。

その他の出来事

この年は、多くの人物が誕生し、また亡くなっています。誕生した人物としては、10月1日にローマ皇帝のアレクサンデル・セウェルスがいます。また、亡くなった人物としては、8月に後漢末の群雄、荊州牧の劉表がいます。

暦について

西暦208年は、ユリウス暦の閏年であり、2月29日がありました。当時の暦としては、仏滅紀元751年、ユダヤ暦3968年から3969年にあたります。

まとめ

西暦208年は、後漢末の動乱が激化し、群雄割拠の時代がピークを迎えた年でした。特に、赤壁の戦いは、その後の歴史を大きく左右する重要な戦いでした。この年を境に、中国は三国時代へと突入し、新たな歴史が刻まれることになります。

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