3時ヨこい!

『3時ヨこい!』の概要

『3時ヨこい!』は、1995年4月から9月にかけてフジテレビ系列で放送された生放送形式の生活情報バラエティ番組です。この番組は、平日の昼の時間帯に他局のワイドショーを意識し、視聴者に「ワイドショーより面白い」という新しい形の情報提供を目指しました。

番組の背景と特徴

当番組は、前の『TVクルーズ となりのパパイヤ』に続く形でスタートし、従来の芸能情報中心のワイドショーとは異なるアプローチを取ることを構想していました。プロデューサーには、数々のクイズ番組を手がけてきた王東順が就きました。彼のもとで家自慢選手権や豪華賞品をかけた企画が進められました。しかし、この時期において日本のメディアはオウム真理教の報道で沸騰しており、その波を避けられず、番組内容も自然と事件に関連するものにシフトしてしまいました。

そのため、本来目指していた企画は早々に影を潜め、他局の情報番組と同じく、オウム真理教に関する報道が中心になってしまったのです。結果として、わずか半年間の放送で番組は終了し、その後は再び従来のワイドショー形式に戻されました。

番組の放送時間と出演者

『3時ヨこい!』は、平日毎日15:00から15:55の時間帯に放送されました。番組のテーマソングは竹内まりやの「もう一度」が使用されていました。

司会者には、当時フジテレビのアナウンサーであった向坂樹興と、寺田理恵子が務め、その他にも笠井信輔、境鶴丸、木佐彩子といった多くのアナウンサーや、舛添要一、薬丸裕英、山田雅人、森公美子などの著名人が出演していました。特に「郁恵の今日何にする？」の料理コーナーは榊原郁恵が担当し、月曜日は井森美幸が出演しました。火曜日から金曜日には境鶴丸がその役割を引き継ぎました。

番組の企画内容

『3時ヨこい!』は主婦をターゲットに、家事をゲーム形式で楽しむというユニークな試みを取り入れる予定でした。優勝者には「へそくり」と綴られた目録を通じて賞金や商品が贈呈される仕組みが企画されていました。しかし、オウム真理教事件報道がメインとなったため、当初の企画はほとんど実現しませんでした。

また、観覧者向けにスタンプを集めるシステムも導入されており、観覧するごとにスタンプが加算され、貯まると商品が取得できるという特典がありました。にもかかわらず、オウム真理教関連の報道中心となった時期には、スタンプを貯める形式は継続されるものの、観覧者の前に無人のスタジオセットが広がっていたという異様な状況もあったといいます。

結末

最終的に、番組はわずか半年でその幕を閉じ、後任の『ビッグトゥデイ』がワイドショー形式に戻ることとなりました。『3時ヨこい!』は、運営側の意図と外的な要因が絡み合った結果、視聴者の期待に応えられないまま終了した一例として、テレビ史に名を刻んでいます。

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