30 ハドソン・ヤード

30 ハドソン・ヤード

30 ハドソン・ヤードは、ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区の再開発エリア、ハドソン・ヤードにそびえる超高層ビルです。この建物は高さ387メートルを誇り、ニューヨーク市において6番目、アメリカ全体で8番目に高い建築物となっています。地上335メートルには展望台があり、西半球ではトロントのCNタワーに次いで2番目の高さを誇ります。

歴史

このビルの建設は2012年12月4日に起工式が行われたことから始まりました。2013年にはタイム・ワーナーが、ニューヨークのコロンバスサークルにある旧本社からこちらへほとんどのオフィスを移転する意向を示しました。この移転により、タイム・ワーナーは新しいビルの38階以下を占める計画です。

展望台の建設は2018年4月に始まり、ほぼ同年の中ごろには完成を迎えました。30 ハドソン・ヤードは2019年3月15日に開業し、4月にはワーナーメディアが140,000m²のスペースをリースバックし、関連会社やアリアンツに売却、さらに22億ドルで15年間のリースが契約されました。資金調達にはドイツ銀行やウェルズ・ファーゴ、ゴールドマン・サックスからの商業不動産担保証券ローンが活用されました。

建築とデザイン

ビルの設計を手がけたのはコーン・ペダーセン・フォックスであり、当初計画されていた408メートルから395メートルへと高さが調整されました。とはいえ、30 ハドソン・ヤードはハドソン・ヤード開発の中で最も高い建物として存在感を放っています。このビル内には、ワーナー・メディアのオフィス空間にフィットネスセンターやカフェテリア、2階建ての講堂や映画館、屋外デッキなどが整備されています。

ロビーにはスペインのアーティスト、ジャウメ・プレンサによる銅製の11個のステンレス鋼球がぶら下がっており、これは世界の統一と文化の多様性を象徴しています。

主な施設

30 ハドソン・ヤードの各フロアには様々な機能が設けられており、以下のような構成になっています：

• - 102 - 103F: 機械室
• - 101F: イベントスペース
• - 100 - 101F: 展望台「エッジ」
• - 79F: 機械室
• - 74 - 83F: コールバーグ・クラビス・ロバーツ
• - 72 - 73F: ザ・リテーティッド・カンパニース
• - 66 - 71F: Meta
• - 60 - 65F: ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズ
• - 52F: 機械室
• - 35F: スカイロビー
• - 25F: 機械室
• - 16 - 51F: ワーナー・ブラザース・ディスカバリー
• - 1 - 15F: ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズ
• - ロビー: ワーナー・ブラザース・ディスカバリー、ウェルズ・ファーゴ、ザ・ショップス＆レストランズ・アット・ハドソン・ヤード（商業施設）

関連項目

このビルはニューヨーク市の高層ビル一覧およびアメリカの超高層建築物に関する情報において重要な位置を占めています。また、30 ハドソン・ヤードに近いTorch Towerも、385メートルの高さを持ち展望台を設置する予定であり、両者には共通点が見られます。

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