3x3男子日本代表

男子3x3日本代表チーム

男子3x3日本代表は、スリーエックススリー（3人制バスケットボール）における日本のナショナルチームです。日本バスケットボール協会（JBA）によって編成され、国際大会に出場するために設立されました。このチームの愛称は「AKATSUKI JAPAN」であり、女子5人制バスケットボールチームとの共通の呼称でもあります。

歴史

男子3x3日本代表は2013年に設立されました。その年、FIBAアジアは初めての公式大会であるFIBAアジア3x3選手権を開催しました。この大会に出場するため、ストリートボール経験者を集めてセレクションを行い、初代メンバーが選ばれました。初めに選出されたのは青木康平、長谷川聖、長谷川武、池田千尋の4名です。彼らはカタール・ドーハで行われたアジア選手権に出場し、香港との試合で国際大会初勝利を達成しました。

翌2014年、代表チームは再度セレクションを行い、第2回FIBA 3x3世界選手権にも初めて出場しました。この大会ではインドネシアとの試合で世界選手権初勝利を記録しました。2016年のワールドカップでは、トルコと中国を相手に連勝を収め、初の1大会2勝を達成しました。

2018年のアジアカップでは、3位決定戦でニュージーランドを下し、初めて銅メダルを獲得しました。

東京オリンピックへの出場

3x3バスケットボールがオリンピックの正式競技として採用されることが決まった2021年、男子3x3日本代表は東京オリンピックに出場しました。チームは、2014年以来のベテラン選手落合知也、5人制日本代表でも活躍したアイラ・ブラウン、米国のネブラスカ大学に留学中の富永啓生、2021年の3x3日本選手権大会でMVPに輝いた保岡龍斗で構成されました。

オリンピックの競技初日、代表チームはポーランドと対戦し、試合の残り4分で7点差をつけられながら、残り7秒で同点に追いつきオーバータイムに突入しました。しかし、最終的には19-20で敗北しました。続くベルギー戦でも劣勢を強いられましたが、残り23秒で追いつき、オーバータイムを経て18-16で勝利を収め、オリンピック初勝利を果たしました。

その後はオランダやラトビアに敗れ、最終的に中国戦を勝利し、予選通算で2勝5敗となりました。勝敗でポーランドおよび中国と並びましたが、総得点数の差により6位に浮上し、見事に予選突破を果たしました。決勝トーナメントではラトビアと対戦するも18-21で敗れ、オリンピックは終了しました。

国際大会の成績

男子3x3日本代表は、オリンピック、FIBA3x3ワールドカップ、FIBAアジア3x3カップ、アジア競技大会など、数多くの国際大会に参加してきました。特に、2022年のU23ワールドカップでは6位、2019年および2022年のU18アジアカップでは見事に優勝を果たしています。

現在の代表チーム

2021年東京オリンピックにおいて、ディレクターコーチを務めたトーステン・ロイブルと共に、アソシエイトヘッドコーチの長谷川誠、アスレチックトレーナーの岡本香織、マネージャーの阿部桃二香がチームを支えました。3x3形式におけるコーチの役割は、ベンチ入りせずにチームの編成や練習を指揮する非常に重要な役割を担っています。学校や地域リーグなどで育った選手たちが日本を代表して国際舞台で活躍する姿は、多くのバスケットボールファンに夢と感動を提供しています。

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