4月25日橋

4月25日橋：リスボンを象徴する吊り橋

4月25日橋は、ポルトガルの首都リスボンと、テージョ川の対岸に位置するアルマダを結ぶ、全長2,277メートルの壮大な吊り橋です。この橋は、リスボンの美しい景観に欠かせないランドマークとして、多くの人々に親しまれています。

歴史

4月25日橋は、1966年8月6日に開通しました。建設を手がけたのは、アメリカの著名な橋梁建設会社であるアメリカン・ブリッジで、同社はサンフランシスコのサンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジも建設しています。開通当初は、当時のポルトガルを統治していた独裁者アントニオ・サラザールにちなんで「サラザール橋」と呼ばれていました。しかし、1974年4月25日にカーネーション革命が起こり、その革命を記念して、橋の名前は革命が起こった日にちなんで「4月25日橋」と改称されました。

構造

4月25日橋は、上段が6車線の道路、下段が複線の鉄道という構造になっています。鉄道部分は、橋の建設当初から構想はありましたが、費用削減のため見送られ、1999年にようやく完成しました。現在では、私鉄のFertagusや、CP（ポルトガル国鉄）のアルファ・ペンドゥラール、IC（インテル・シダーデス）などの列車が、この橋を通って運行しています。道路部分は、南側のアルマダでA2高速道路に接続し、リスボン側ではA5高速道路、そして南北線を介してA1、A8高速道路へと接続しています。橋には6車線が設けられていますが、車線幅が狭く、一部の車線では金網の上を走行することになるため、制限速度は70km/hに規制されています。

通行料金

アルマダ方面へは無料で通行できますが、リスボンへ入る方向へは通行料金が徴収されます。2020年時点での料金は1.85ユーロです。通行料金の支払いには、VIA VERDEと呼ばれる料金自動徴収システムが利用できます。橋の維持・管理は、ヴァスコ・ダ・ガマ橋とともに、Lusoponte社によって行われています。ヴァスコ・ダ・ガマ橋の建設をBOT（Build-Operate-Transfer）方式で行う際に、テージョ川にかかる2本の橋について、1996年1月から40年間の料金徴収が認められました。

近隣の観光スポット

4月25日橋の近隣には、以下の観光スポットがあります。

クリスト＝レイ像: テージョ川を見下ろす丘の上に立つ巨大なキリスト像。

関連情報

ヴァスコ・ダ・ガマ橋：テージョ川にかかるもう一つの主要な橋。
橋の一覧：世界中の橋に関する情報。
橋の一覧 (長さ順)：長さ順に並べられた橋の一覧。

4月25日橋は、リスボンを訪れる人々にとって、必見の観光スポットです。その美しい姿を眺めながら、ポルトガルの歴史と文化に触れてみてください。

もう一度検索