50/50

中山美穂のシングル「50/50」

中山美穂の10枚目のシングル「50/50」は、1987年7月7日にキングレコードからリリースされました。この楽曲は、中山美穂のアイドルとしての地位を確立し、音楽界における彼女の存在感を高める重要な作品となりました。特に、この曲は彼女が社会的な現象へと進化する中で生まれたもので、楽曲の作曲を担当した小室哲哉は、その思いを込めながら作り上げました。

楽曲の背景と制作

「50/50」の制作にあたり、小室哲哉は『月刊カドカワ』の1992年11月号で言及しており、彼女の人気が高まる中、自身のメロディを多くの人に知ってもらう好機だと感じたと語っています。そのため、狙ったわけではなくとも、緊張感や高揚感が生まれ、攻撃的なメロディが出来上がったと振り返っています。

シングルのリリース後には、アルバム『ONE AND ONLY』も登場し、同時に行われたコンサートツアー「ONE AND ONLY これっきゃない」では、当時の若手バンド「Liberty Club」が結成され、中村正人（後のDREAMS COME TRUE）も参加しています。

収録内容とリリース

「50/50」は、収録曲のひとつとして名高く、作詞は田口俊、作曲は小室哲哉、編曲は船山基紀によって手掛けられています。このシングルには、もう一つの楽曲「斜めな愛を許して」も収められており、こちらは鮎川麻弥が作詞・作曲を担当し、編曲には鷺巣詩郎が携わっています。1987年7月22日には、表題曲と「派手!!!」、それにカラオケトラックを組み合わせた8センチCDもリリースされました。

チャートでの評価

「50/50」はオリコンチャートにおいて、週間で2位、1987年度年間で23位を記録するなど、多くのリスナーに受け入れられました。また、TBS系の音楽番組『ザ・ベストテン』では初登場7位、その後6・7週目に2位にランクインし、1987年度の年間順位でも12位に達しました。さらに、日本テレビ系『歌のトップテン』では、2週連続で1位を獲得し、同年度の年間順位でも14位に名を連ねました。

カバーと影響

この楽曲は多くのアーティストにカバーされており、小室哲哉は1992年のアルバム『Hit Factory』でセルフカバーを行っていますが、その際には歌詞が全く異なっています。また、華原朋美も1995年に『TK MUSIC CLAMP』でこの曲を歌ったことで知られ、彼女にとっても特別な楽曲でした。

さらに、カップリング曲である「斜めな愛を許して」は、作詞・作曲を手掛けた鮎川麻弥がライブでセルフカバーすることもあるなど、その魅力は現在にも続いています。

「50/50」は、その特徴的なメロディと歌詞により、多くのファンに愛され、時代を超えてリスナーに感動を与え続けています。

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