8時です!みんなのモンダイ

『8時です! みんなのモンダイ』

『8時です! みんなのモンダイ』は、2004年10月9日から2005年3月19日までTBS系列で放送されたクイズ番組です。この番組は毎週土曜日の20:00から20:54の時間帯に放送され、視聴者に多様な学びを提供していました。特に企業の入社試験や各種資格検定の問題を題材にしており、それに関する専門家が解説を行うスタイルが特徴でした。番組名は、かつて同じ時間帯に人気を誇った「8時だョ!全員集合」に由来しています。

番組の企画は製作総指揮の正木敦が手掛けており、彼は書店で意外にも面白い問題集に出会ったことがきっかけで、この番組の構想を持つようになりました。最初は入社試験や資格試験に特化した内容でしたが、徐々に一般教養や常識問題も取り入れていくことになりました。それに伴い、個人戦から男女対抗戦にフォーマットを変更しました。男性キャプテンには山口智充、女性キャプテンには青木さやかが起用されました。

出題された企業には、レギュラー解答者である和田アキ子が所属するホリプロや、当時堀江貴文が社長を務めていたライブドアなどが含まれていました。また、自社の系列会社である文化放送や、日刊スポーツ新聞社といった同じメディア業界の企業も取り上げられました。

この番組は2004年10月9日に初回放送が予定されていましたが、日本シリーズの特別番組や新潟県中越地震に伴う報道特番の影響で、放送開始が半月以上遅れることとなりました。その結果、他の競合番組と同時スタートを余儀なくされ、特に「めちゃ×2イケてるッ！」の強い人気に押され、番組は約半年で終了しました。

なお、入社試験や資格試験に関連した問題を出題するクイズ番組はTBSにとって最後となり、2009年には「地頭クイズ ソクラテスの人事」というNHKの番組に一部引き継がれました。この形式のクイズ番組は、他の放送局でも行われており、1979年にはフジテレビが「正解のないクイズ」を放送したこともありました。2023年には、テレビ東京で「正解の無いクイズ」が開始され、現在も放送されています。

番組内では司会を関口宏が務め、レギュラー解答者には和田アキ子、山口智充、青木さやかが名を連ねていました。週替わりでゲスト解答者が出演し、ほとんど毎週アップフロントエージェンシーからのタレントが参加しました。ナレーションは来宮良子、広中雅志、山崎和佳奈が担当していました。

また、番組のエンディングテーマには、スターダストレビューの「Smile」が使われていました。この番組では問題に対して正解が事前に用意されていない形式が新しい試みであり、そのスタイルは多くの視聴者の関心を引きました。2005年2月にはこの番組を基にした書籍がアーティストハウスから出版されるなど、視聴者の反響を受けた形跡が見られます。

今後もこの番組が与えた影響や、同時期に放送されていたその他のクイズ番組との違いを考えることで、テレビ番組制作における多様なアプローチを学ぶことができるでしょう。

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