A winter fairy is melting a snowman

A winter fairy is melting a snowman

木村カエラの16枚目のシングル（通算18作目）としてリリースされた「A winter fairy is melting a snowman」は、彼女にとって特別な意味を持つ作品です。2010年10月の第一子出産後、初のCDシングルとして、ファン待望のリリースとなりました。

作品の背景

前作「Ring a Ding Dong」から半年、配信限定シングル「deep beep」からは4ヶ月という短い期間を経てリリースされた本作は、木村カエラの新たなスタートを飾る作品となりました。初回生産盤には、「A winter fairy is melting a snowman (X'mas ver.)」の着うた無料ダウンロードID付きチラシが封入され、クリスマスシーズンを盛り上げる演出が施されました。

リリース当初はテレビでの披露はありませんでしたが、約1年後の2011年12月23日、『ミュージックステーションスペシャル スーパーライブ2011』でついにテレビ初披露。多くの視聴者を魅了しました。

批評家からの評価

「A winter fairy is melting a snowman」は、リリース当時から批評家たちから高い評価を受けています。

リッスンジャパンの近藤陽氏は、「キラキラしたシンセのビートとコケティッシュな魅力が印象的な作品」と評し、「信じる心」を歌い上げたメロディを「ドリーミーでありながら、芯の強い想いに満ち溢れている」と評価しました。
hotexpressの平賀哲雄氏は、「楽しい冬を意識したサウンドひとつひとつが“fairy”や“snowman”や“女の子”が大騒ぎしている世界を描き、そのハッピーグルーヴは現実世界までもキラキラさせる」とサウンド面を絶賛。「完成度の高いファンタジーはリアリティなんていう言葉を軽々と超えていき、何事にも代え難いトキメキをくれる」と、楽曲の持つ魅力を表現しました。
WHAT's IN?の柳沢幹夫氏は、「ステンドグラスに跳ね返るリズムと、銀景色に乱反射するファンタジー」と表現し、「“クリスマス” や“サンタ” といった言葉を使わずに、高揚と刹那の入り交じるあの感情を表現してみせた詞世界にも注目したい、最高のウインター・ポップ・チューン」と、歌詞の世界観にも注目しました。
ロッキング・オンの小松香里氏は、「クリスマスが近づくと街が華やぎだす、あのムードが流れ出ているような曲」と評し、「信じる心の強さが、絵本のようなファンタジー調で描かれている」と、楽曲全体の雰囲気を表現しました。

チャート成績

2011年1月3日付けのBillboard JAPAN Hot 100で最高1位を記録し、Adult Contemporary Airplayでは2010年12月20日・27日付けの2週連続1位を獲得するなど、チャートでもその人気を証明しました。

収録曲

1. A winter fairy is melting a snowman
2. orange
3. A winter fairy is melting a snowman (instrumental)
4. orange (instrumental)

楽曲解説

A winter fairy is melting a snowman: NTTドコモCMソング、「LINE MUSIC」CMソング（2017年）としても使用されました。
orange: 東宝配給アニメ映画『チェブラーシカ』主題歌

収録アルバム

* 8EIGHT8 (#1,2)

「A winter fairy is melting a snowman」は、木村カエラの音楽キャリアの中でも、特別な輝きを放つ一曲と言えるでしょう。ファンタジックな世界観と、心温まるメッセージは、聴く人すべてに希望と喜びを与えてくれます。

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