A・KA・RI

A・KA・RI

『A・KA・RI』は、日本を代表するフュージョンバンド、CASIOPEA 3rd（カシオペア サード）によって制作された、活動再開後4枚目のスタジオ・アルバムです。この作品は2018年7月18日に、HATS UNLIMITEDレーベルよりリリースされました。

アルバムのコンセプトと特徴

CASIOPEA 3rdとしての活動が5年目を迎える中で発表された本作は、収録曲の全てがこのアルバムのために書き下ろされた新曲で構成されています。音とビジュアルのコンセプトに「希望」を象徴する三文字の言葉を用いた、一連のシリーズを締めくくる最終章として位置づけられています。このシリーズでは、各作品が特定のテーマを掲げ、楽曲制作だけでなく、アルバムのアートワークに至るまで、そのテーマが一貫して表現されています。『A・KA・RI』は、その三部作を締めくくるにふさわしい、充実した内容となっています。

参加ミュージシャン

本作のレコーディングには、CASIOPEA 3rdのレギュラーメンバーである以下の3名に加え、長年にわたりバンドのサウンドを支えてきたドラマーが参加しています。

野呂一生 - ギター
大髙清美 - キーボード
鳴瀬喜博 - ベース

そして、レギュラーメンバーをサポートする形で、バンドの歴史において重要な役割を果たしてきた神保彰がドラムを担当しています。

制作クレジット

『A・KA・RI』は、CASIOPEA 3rd自身がサウンド・プロデュースを手掛けています。レコーディングとミキシングは、エンジニアの倉石裕治氏によって行われました。アシスタント・エンジニアはTakumi Fukui氏が務め、これらの作業はSTUDIO JIVEにて実施されました。完成した音源のマスタリングは、小池光夫氏が担当し、STUDIO MECHで行われています。楽器のメンテナンスなどを担当するテクニシャンとしては、堀内靖氏、枝川光孝氏、小山卓氏がクレジットされています。

アルバムの制作・リリースに関わるスタッフも多岐にわたります。アーチスト・マネージメントはFumiaki Takahashi氏、その他の業務をTakako Chuza氏が担当しました。レーベル側では、葉加瀬太郎氏がプロデューサーを務め、Seiji Terada氏がA&R、Masahiro Misawa氏がレーベル・マネージャーとして参加。エグゼクティブ・プロデューサーはHATSよりKen Sakamoto氏とSeiichi Ohno氏が名を連ねています。

アルバムのアートワーク制作にも多くの才能が集結しました。アート・ディレクションはKen Narikawa氏、写真はKenichi Mui氏が担当。印象的なイラストはKIMSNAKE氏の手によるものです。また、ヘア・メイクはYumeko Oshima氏、スタイリングはKyoko氏がそれぞれ担当しました。

関連情報

本作のリリースに伴い、CASIOPEA 3rdは精力的なライブ活動を行いました。アルバムタイトルを冠した「CASIOPEA 3rd 『A・KA・RI』 SUMMER TOUR 2018」および「CASIOPEA 3rd 『A・KA・RI』 WINTER Live」が開催され、新作収録曲を中心としたパフォーマンスが披露されました。特に、彼らにとって初となるブルーノート東京公演もこの時期に実現しています。

アルバムの背景や制作意図については、メンバー、特に野呂一生氏へのインタビュー記事が公開されています。Tune GateやWeb音遊人(みゅーじん）に掲載されたインタビューでは、全曲書き下ろしというスタイルや、続けることの中に新しい発見を見出すバンドの姿勢などが語られています。また、CDジャーナルやCDJournalなどの音楽メディアでも、作品紹介やツアー情報が取り上げられました。

『A・KA・RI』は、CASIOPEA 3rdがその歩みを止めず、常に新たな表現を追求し続ける姿勢を示す一作と言えるでしょう。希望というテーマのもと、円熟期を迎えたバンドのサウンドが結実した作品として、多くのファンに届けられました。

参考文献として、前述のインタビュー記事や音楽メディアの記事、およびアルバムのクレジット情報などを参照しています。

出典・脚注については、提供情報にタイトルや媒体名のリストがあったため、記述は省略します。

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