A・SO・BO

A・SO・BO

『A・SO・BO』は、日本のインストゥルメンタル・フュージョンバンド、CASIOPEA 3rd（カシオペア・サード）によって制作された、通算2枚目のスタジオ・アルバムです。この作品は、2015年4月22日にHATS UNLIMITEDレーベルからリリースされました。バンドが新たなフェーズに入ってから発表されたアルバムであり、そのタイトル通り「遊び心」に溢れたサウンドアプローチが特徴となっています。

アルバムの特徴とコンセプト

本作のタイトル『A・SO・BO』は、アルバム全体のコンセプトを端的に表しています。楽曲制作や演奏において、既成概念にとらわれず、自由に音楽を楽しむ姿勢が反映されており、リスナーにもその「遊び心」が伝わるような、ポジティブでエネルギッシュな作品となっています。CASIOPEA 3rdならではの高い演奏技術と、メンバー間のケミストリーから生まれるユニークな音楽性が融合し、聴く者を惹きつける魅力に満ちています。フュージョンというジャンルの中で、常に新しい試みを続けるバンドの意欲が感じられる一枚と言えるでしょう。

特典DVDについて

本作はCDだけでなく、特典DVDが付属する形態で発売されました。このDVDには、バンドの活動における貴重なライブ映像が収録されています。具体的には、2012年8月7日に東京の赤坂BLITZで開催されたスペシャルイベント「LIVE TOUR 2014 35th Anniversary」から、厳選された14曲のパフォーマンスが収められています。このライブはバンドの長い歴史における重要な節目の一つであり、彼らの卓越したライブ演奏を映像で楽しむことができる貴重なコンテンツとなっています。スタジオ録音されたアルバム本編に加え、ライブでの迫力あるサウンドやパフォーマンスを堪能できることで、作品の価値をさらに高めています。

参加ミュージシャン

『A・SO・BO』の制作に参加した主要メンバーは、CASIOPEA 3rdのレギュラーメンバーです。
野呂一生: バンドリーダーでありギタリスト。全ての楽曲において中心的な役割を担っています。
大髙清美: キーボードを担当。色彩豊かな音色で楽曲に深みを与えています。
* 鳴瀬喜博: ベーシスト。唯一無二のテクニックとグルーヴでバンドの屋台骨を支えています。

また、本作ではスペシャルサポートとして、ドラマーの神保彰が参加しています。神保彰は過去のCASIOPEAでも活動を共にした経験があり、その驚異的なドラムプレイはバンドサウンドに不可欠な要素となっています。彼らの緊密な演奏アンサンブルが、アルバム全体のクオリティを支えています。

制作体制

本作のプロデュースは、メンバー自身であるCASIOPEA 3rdが行っています。バンド自身がサウンドディレクションを行うことで、彼らの理想とする音楽がダイレクトに作品に反映されています。レコーディングおよびミキシング・エンジニアは、倉石裕治（Yuji Kuraishi）が担当しました。彼のエンジニアリングによって、メンバーそれぞれの楽器の音色や演奏のダイナミクスがクリアに捉えられ、バンドサウンドの魅力が最大限に引き出されています。

まとめ

『A・SO・BO』は、CASIOPEA 3rdがその音楽的な探求心と遊び心を存分に発揮したアルバムです。スタジオワークにおける洗練されたサウンドと、特典DVDに収録されたライブパフォーマンスの熱量が一体となり、バンドの現在進行形の姿を示す重要な作品となっています。発売から時を経てもなお、多くのフュージョンファンに聴かれ続けている一枚です。

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